いきものログ

対象種詳細

ツバメ

分類

スズメ目 ツバメ科

生きものの特徴

春から初秋にかけて、全国の農村や住宅地(じゅうたくち)に飛来するツバメ科の鳥。民家や道の駅など、人の出入りが多い建物の屋根の下に巣を作ります。空中をうまく飛びながら、飛んでいる小型の虫を捕(と)って食べます。スズメより一回り大きい体をしていて、長くて深(ふか)いV字形の尾(お)をもちます。背中(せなか)と翼(つばさ)は青みがかった黒色で、顔(かお)とのどは赤茶色、胸(むね)と腹(はら)は白色です。

分布

全国

見られる場所の目安

民家・農地・河川敷(かせんじき)、巣は民家や人の出入りが多い建物

見られる季節の目安

3~10月(巣を利用するのは4~8月)

似ている種類との見分け方

コシアカツバメとイワツバメに似(に)ています。 ツバメは頭とのどが赤茶色ですが、他のツバメにはこの赤茶色がありません。飛んでいるときは腰(こし)の色を見てください。ツバメは背中と翼が全て黒色ですが、コシアカツバメは腰が赤茶色で、イワツバメは腰が白色です。 巣の形も見分けポイントの1つです。ツバメは出入り口が上向きで広いおわん型(がた)ですが、コシアカツバメはとっくりを横向きにしたような、出入り口が狭(せま)い巣を作ります。イワツバメは出入り口が狭くて天井(てんじょう)にくっつく、ボール型の巣を作ります。

なるほどコラム

鳥のさえずりを人の言葉に当てはめて表現(ひょうげん)することを「聞きなし」といいます。ツバメのさえずりは「土食って虫食って口渋(しぶ)い」と聞きなしされます。みなさんには、そのように聞こえるでしょうか? ツバメのヒナは、巣立った後もしばらくは親鳥からエサをもらいます。電線などに連なって親のエサを待つヒナの姿(すがた)を観察してみましょう。ヒナは親鳥に比(くら)べると体が小さく、尾羽(おばね)のV字が短いので、見分けることができます。
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