いきものログ

オキナワイシカワガエル

脊椎動物門   両生綱   カエル目   アカガエル科
オキナワイシカワガエル Odorrana ishikawae
分布
沖縄県(沖縄島)
ランク
絶滅危惧IB類(EN)
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 従来、本種と同種とされていた奄美大島の集団が、2011年にアマミイシカワガエルとして記載され、それにともなって本種は沖縄島北部に固有となり、和名もオキナワイシカワガエルとされました。
 本種は沖縄諸島の沖縄島のみに分布し、同島北部の常緑広葉樹の自然林および回復の進んだ二次林内の渓流沿いに生息します。
 大きさは約10cmで、メスはオスよりも大きくなります。背面の表皮には隆起・顆粒が多く、そのため凸凹が著しく、背面は草緑色の地に褐色の斑紋があります。腹面の地色は白く、暗色の斑紋が多数散らばります。近縁のアマミイシカワガエルとは背面の褐色の斑紋がより大きいこと、その形が単調であること、背面の暗褐色が大きく、密であることなどで異なります。
 常緑広葉樹に覆われた山地の河川の源流域、上流域に生息し、一年を通して流れのある伏流をともなう清冽な渓流の存在が不可欠です。非繁殖期には林道でも個体が見られることから、林床も生活場所として使っていると思われますが、非繁殖期の生息環境はよくわかっていません。生息域の各地で森林伐採や林道建設、ダムの建設が進み、生息環境は悪化しています。生息場所は樹林の生い茂った森林内の渓流域で、岩のおおい場所を好みます。夜になると岩の上にあらわれ、木にも登ります。産卵期は沖縄島で1~2月、奄美大島では4~5月頃で、水のたまった穴や岩の隙間などに、黄白色の卵を700個ほど含んだ大型の卵塊を産みます。幼生は渓流のよどみなどで生活します。

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