いきものログ

トキ

脊椎動物門   鳥綱   ペリカン目   トキ科
トキ Nipponia nippon
分布
新潟県(佐渡島)
中国
ランク
絶滅危惧IA類(CR)

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佐渡トキ保護センター提供

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 トキは学名をニッポニア ニッポンといい、ほかの鳥と見間違えることがないほど、特徴的な形と色彩をしています。
 体は約75cm、翼を開いた長さは約160cmになります。全体的にずんぐりしていて、黒色の嘴は長く湾曲し、後頭部には長い冠羽があります。全身うすい桃橙色(いわゆるトキ色)をしていて、顔の大部分と脚が赤くなっています。
 江戸時代には比較的普通に生息していた水鳥の仲間で、日本の水辺の至る所でみられただけでなく、東アジア全域に分布していました。しかし、トキはその数を急激に減らし、気がつくと絶滅を騒がれるまでになっていました。また、体が大きく、形態の派手さも手伝って、皮肉にも絶滅の危機が本種を非常に有名にしました。1981年、当時佐渡に残っていた最後の野生のトキ5羽を捕獲し、人工繁殖を試みましたが、不健康であったり、年老いていたりして目的を果たせず、最後に残ったオスは1995年に、メスは2003年にそれぞれ死亡しました。その後、1993年から環境省による保護増殖事業が開始され、1999年に中国から贈呈されたトキを増殖させることに成功し、放鳥によって野生復帰に成功しています。2014年6月時点のトキの定着羽数は75羽となり、2003年に「環境再生ビジョン」によって掲げた「2015年頃に小佐渡東部に60羽のトキを定着させる」という目標が達成されたことから、新たに「トキ野生復帰ロードマップ2020」によって、「2020年頃に佐渡島内に220羽のトキを定着させる」という目標を定めました。
 また、トキだけに寄生しているダニの一種トキウモウダニは、今の日本にいる中国産トキへの寄生が確認されておらず、国内では絶滅したとみられています。

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