いきものログ

コウノトリ

脊椎動物門   鳥綱   コウノトリ目   コウノトリ科
コウノトリ Ciconia boyciana
分布
日本全土(越冬・繁殖)
中国揚子江中流域・韓国・台湾(越冬)
ロシア極東南部・中国東北部(繁殖場所)
ランク
絶滅危惧IA類(CR)
map

 コウノトリは水辺にすむ大型の鳥で、江戸時代までは各地で吉兆の鳥として大切にされていたといいます。また、仙石藩(現在の兵庫県出石)はその繁殖地を鶴山と称して保護していたなど、昔から人との関わりの深い動物です。
 体長は約110cm、翼を開いた長さは200cmに及びます。全身白色で、風切羽が黒色です。くちばしは黒色で、まっすぐ長く、眼の周りと脚は燈赤色です。
 くわしい生態は解っていませんが、ほかの水鳥と同じように河川・湿地・水田などで魚類・カエル・トカゲなどの小動物を食べ物にしています。繁殖・営巣はマツなどの大木の樹上で行われますが、適当な樹木がない地域では建造物や電柱が使われることもあります。
 コウノトリは、江戸時代末期には日本各地で繁殖していました。しかし、明治時代に入ると狩猟が解禁されたことで大きく数を減らし、1930年頃には生息地を天然記念物指定した兵庫県の出石に100羽を残すのみとなりました。その後、開発と水質汚染が進んだため生息数は減少し、戦時中の大木の伐採によって営巣地の多くも失いました。1971年に繁殖個体群が記録されたのを最後に、日本産の野生個体は姿を消しました。
 一方、1992年から兵庫県では、飼育下で生まれた個体を野外に再導入する、野生復帰計画が開始され、2020年6月時点で野外個体が200羽に達するなど、保護増殖と野生復帰への取り組みが行われています。

もどる