いきものログ

ヤイロチョウ

脊椎動物門   鳥綱   スズメ目   ヤイロチョウ科
ヤイロチョウ Pitta nympha
分布
本州・四国・九州(繁殖)
朝鮮半島・中国
台湾(繁殖)
中国南部~ボルネオ島(越冬)
ランク
絶滅危惧IB類(EN)
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 ヤイロチョウは漢字で書くと「八色鳥」で、その名のとおり体に鮮やかな色彩をちりばめた美しい鳥です。わが国では江戸時代から知られていて、九州や対馬でまれに採集され、飼育もされていました。
 体は約20cm、くちばしは短く、比較的長い脚をもっています。明るい青緑色とコバルト色を基調に、黒・白・赤色などのきらびやかな色彩をしています。
 ヤイロチョウは日本における熱帯アジア系鳥類の代表種といえ、夏鳥として5月頃本州中部以南に渡来し、日本は分布の北限となります。常緑広葉樹のよく茂った林を好み、しめった薄暗い林床でミミズや昆虫類などを探し食べ物にします。巣は地上に作ることが多いようですが、樹上に作ることもあります。営巣・産卵は6月上旬から始まり、3~6卵を産みます。抱卵はオス・メス交互に行いますが、基本的にはメスが主体です。卵は約15日でふ化し、さらに15日ほどでヒナは巣立ちます。巣立ちの後も親と一緒に過ごし、10月頃越冬地の東南アジア方面へと旅立っていきます。
 本種は本州以南の各地で記録されていますが、繁殖が確認されている地域はごく限られ、繁殖個体も少数です。このため詳しい生息条件などは不明ですが、繁殖地の森林伐採など生息地の環境悪化が心配されています。

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