いきものログ

アマミイシカワガエル

脊椎動物門   両生綱   カエル目   アカガエル科
アマミイシカワガエル Odorrana splendida
分布
鹿児島県(奄美大島)
ランク
絶滅危惧IB類(EN)
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 従来、オキナワイシカワガエルと同種とされていた奄美大島の集団が、2011年にアマミイシカワガエルとして記載されました。
 奄美大島だけに分布する大型の美しいカエルで、山地渓流の上流域に生息し、常緑広葉樹の自然林に囲まれた場所だけに見られます。
 大きさは約10cmで、メスはオスよりも大きくなります。オキナワイシガエルとは背面の色彩や隆起の形態が違うほか、腹面の模様が少ないこと、後肢の内しょ隆起が大きいこと、頭部が小さいことなどで区別されます。
 生息地は山地に限定され、常緑広葉樹の自然林に覆われ、夏季にもあまり高温にならず、かつきれいな水が常時流れる渓流の存在が生息の必須条件と考えられています。繁殖は水量が少なく岩穴などが多い源流部でなされます。非繁殖期には巨岩のある環境でよく見られ、夜間、苔むした巨石や岩盤上に静止している姿を見ることができます。
 1980年代前半と比べて広い範囲で原生林が伐採され、また林道の敷設により多くの河川で源流域周辺が裸出し、水も汚濁してきているなど、ここ20年程度の間に、本種の生息域の大半で生息環境は悪化してきていると考えられます。

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