いきものログ

イボイモリ

脊椎動物門   両生綱   有尾目   イモリ科
イボイモリ Echinotriton andersoni
分布
鹿児島県(奄美大島・請島・徳之島)・沖縄県(沖縄島・渡嘉敷島・瀬底島)
ランク
絶滅危惧II類(VU)
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 イボイモリは両生類の中では非常に変わった種で、肋骨が背中と体の両側に張り出していて、ゴツゴツした印象を与えます。また、怒らせるとこの肋骨を傘の骨のように広げて体を大きく見せます。
 大きさは14~20cm、体重12~40gと個体による差が大きく、扁平な体をしていて、背中には背骨と肋骨の隆起がみられます。体色は黒褐~赤褐色、皮膚は鮫肌状で、一見すると、爬虫類のように見えます。
 生息環境は低地林~山地林で、湿った林内を好みます。池・湿地や流れの緩い源流域で繁殖を行いますが、産卵は林床の土中に穴を掘って行われます。土中でふ化した幼生は、飛び跳ねながら水中に落ちることができたものが、発育を始めます。
 イボイモリは、森林がサトウキビ畑へ変わったり、林道などの開発による乾燥化に非常に弱く、真っ先にその影響をうけます。また、動作が鈍く、舗装道路の側溝に落ち込むと二度とはい上がることができず、現在でも多くの個体が死滅し続けています。さらに、農薬の空中散布が少なからず影響を与えていると考えられます。かつて、徳之島の8つの集落ごとにそれぞれの愛称があったほどふつうに見られたものでした。しかし、現在では雨の日か夜間に、運が良ければみられる程度になってしまいました。

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