いきものログ

オットンガエル

脊椎動物門   両生綱   無尾目   アカガエル科
オットンガエル Babina subaspera
分布
鹿児島県(奄美大島・加計呂麻島)
ランク
絶滅危惧IB類(EN)
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 オットンガエルは奄美大島と隣の加計呂麻島のみに生息する大型のカエルです。名前の「オットン」は現地での呼び名に由来しています。移入されたウシガエルを除けば琉球列島で最大のカエルです。
 体はオスが93~126mm、メスが111~140mmです。体格は頑丈で頭部は幅広く、前脚にはカエルとしては例外的に5本の指をもちます(通常は4本)。鼓膜の上部から体の後ろに向かって不連続な皮膚の隆起列があります。背面は黄褐色で後ろ脚に暗褐色のしま模様があり、腹面は白味がかっていて暗褐色の不規則な斑紋が見られます。
 おもな生息地は山間部ですが、市街地や農耕地を除く比較的広い範囲に生息しています。4~10月の間によく観察されますが、詳しい生態や寿命等は不明です。繁殖期は4月~10月で、水が染み出るような土砂上に、低い土手によって囲んだ内径20~30cm、深さ2cm程のくぼみを掘り、その中に800~1,300卵を産卵します。食物は昆虫類、陸生貝類、サワガニ類です。
 分布する2島では比較的広い範囲に見られますが、森林の開発や道路の敷設による生息地の分断化が原因で生息域が縮小しますが、具体的な数値は分かっていません。さらに、天敵である外来種フイリマングースの分布が拡がり、生息環境が明らかに悪化しました。一方、環境省が奄美大島で実施しているフイリマングースの防除事業により、現在はオットンガエルの個体数が回復しつつあります。

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