いきものログ

クニマス

脊椎動物門   硬骨魚綱   サケ目   サケ科
クニマス Oncorhynchus kawamurae
分布
山梨県
ランク
野生絶滅(EW)
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 クニマスは別名キノシリマスといい、秋田県の田沢湖のみに生息していたサケ科の淡水魚類です。1940年1月以降、発電を目的として、玉川から強酸性の水をここに導入したために本種は絶滅したと考えられていました。しかし、2010年に山梨県西湖から70年ぶりに再発見され、それが1935年に移植された系統だということが分かりました。
 クニマスはベニザケに近縁で、ベニザケの湖沼型(陸封型)であるヒメマスと似ていますが、体色が暗黒色で体やヒレに斑紋がないことなどで区別されます。
 湖の深部に生息し、原産地の田沢湖では水深約300mの湖底にも生息していたとされ、西湖でも通常、湖底を中心に行動しているものと考えられます。全長は30cm程で、成熟すると体が著しく黒色になります。西湖での産卵期は2月前後に盛期を迎え、水深30~40m以深の水温4℃の砂礫底で産卵が行われます。
 なお、西湖における個体数変動は明らかにされていませんが、ヒメマス、ワカサギ、オオクチバスなどの外来種の移植にもかかわらず個体群が存続できた理由として、クニマスが深所をおもな生息場所としていることが関係していると考えられています。

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