いきものログ

カドタメクラチビゴミムシ

節足動物門   昆虫綱   コウチュウ目   オサムシ科
カドタメクラチビゴミムシ Ishikawatrechus intermedius
分布
高知県
ランク
絶滅(EX)
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 カドタメクラチビゴミムシは洞窟内に生息しているゴミムシ(コウチュウの仲間)です。メクラチビゴミムシの仲間は暗闇に生息するものが多いため、眼が退化している種類が多いのが特徴で、本種も眼が完全に退化しています。また、この仲間は山塊ごとに種類が違うほど分化が極端な場合があり、種類によっては分布が非常にせまいことが知られています。カドタメクラチビゴミムシは高知県いの町(旧伊野町)の大内洞でしか発見されていません。
 成虫の大きさは5mmほどで、体色は赤褐色で半透明、後翅は退化してしまい飛ぶことはできません。触角や脚は細長く、体には全体に細かい毛に粗くおおわれています。
 洞窟内の暗闇に生息していて、湿った粘土質の場所で観察されています。成虫は年間を通して見られ、肉食性で他の小動物を捕食すると考えられていますが、詳しい生態や生活史はわかっていません。
 1952年に発見され、1957年に新種として発表されましが、1960年代の後半にセメントの材料となる石灰岩の採掘が始まり、1970年代には大内洞のあった丘は洞窟ごと削り取られ、絶滅したと考えられていました。しかし、2010年代に、洞窟跡地周辺でおよそ40年ぶりに生存が確認されました。

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