いきものログ

シオアメンボ

節足動物門   昆虫綱   カメムシ目   アメンボ科
シオアメンボ Asclepios shiranui
(写真は最近発見された沖縄産のもので、他の産地よりも少し色が淡い)
分布
佐賀県・長崎県(対馬含む)・沖縄県(沖縄島)
朝鮮半島
ランク
絶滅危惧II類(VU)
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 シオアメンボは沿岸部に生息するウミアメンボの仲間ですが、その中でも海への適応がもっとも低い種類です。本州西部と九州北部から記録されましたが既知産地では絶滅した一方、近年の調査では佐賀県、長崎県の本土と対馬から再発見されたほか、2011年には沖縄県の沖縄島でも新たに発見されました。
 大きさは3.4~4.0mmで、地色は銀灰色、頭と胸は黄褐色で、頭に1個、胸に2個の大きい黒紋があります。前脚の腿節は根元でとても太く、中脚の頸節には遊泳毛を備えます。
 海岸近くに生息し、海水の流入がある塩田の水路や水溜まりや池などで生活しています。潮の干満によっておこる水流で運ばれてくる昆虫やその他の小動物を捕まえて食料にしています。8月頃になると群れを作って交尾し、産卵します。若齢幼虫は石垣の陰や、木陰 の水面上で生活します。
 かつては瀬戸内海の塩田地帯に広く分布したと考えられていますが、生息域の沿岸部は埋め立てや整備などの開発は著しく、さらに塩田もほとんどなくなっています。原産地として知られていた山口県宝積付近では絶滅したと考えられ、かつて記録された北九州の有明海沿岸、佐世保付近でも、最近は生息情報が途絶えています。

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