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オオルリシジミ(本州亜種)

節足動物門   昆虫綱   チョウ目   シジミチョウ科
オオルリシジミ(本州亜種) Shijimiaeoides divinus barine
分布
青森県・岩手県・福島県・群馬県・新潟県・長野県
ランク
絶滅危惧IA類(CR)
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 オオルリシジミは日本に分布するシジミチョウの仲間では比較的大型で、るり色の羽をもつ美麗種です。朝鮮半島と本州と九州に分布し、それぞれ別の亜種に分類されています。そのうち本州亜種は東北と本州中部に分布していましたが、多くの県で絶滅かそれに近い状況となっています。
 翅を広げた大きさは約30mm、翅の表面は全体に青紫色で、翅の外縁部は黒色味を帯び、その外側は白色の帯に縁取られます。メスはオスよりも黒色部が広く、るり色部が少なく、黒色の小斑点を散布します。翅の裏面は全体に白色で黒色の小斑点を散布し、後翅にオレンジ色の斑点からなる帯をもつことで、容易に他のシジミチョウ類から区別できます。
 山地の明るい草原に生息し、とくに火山草原で多く見られます。成虫は年1回、5~6月に発生し、クララ、ヒメジョオン、シロツメクサなどの白い花を吸蜜します。幼虫の食草はマメ科植物のクララに限られます。アリ類との共生関係が知られていて、6月中旬になるとほとんど幼虫が見られなくなることから、この時期にアリの巣に運ばれると考えられています。
 オオルリシジミの好む草原環境はかつて人間による草刈りによって維持されていました。しかし、農作業の機械化によりウシ・ウマの飼料確保のための採草が行われなくなり、草地が激減しました。また森林開発による生息域の減少もこれに拍車をかけました。
 (クララとオオルリシジミの関係は「オオルリシジミ(九州亜種)」を参照して下さい。)

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