いきものログ

カワラハンミョウ

節足動物門   昆虫綱   コウチュウ目   ハンミョウ科
カワラハンミョウ Chaetodera laetescripta
分布
北海道・本州(伊豆大島含む)・四国・九州
モンゴル・シベリア・中国
ランク
絶滅危惧IB類(EN)
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 カワラハンミョウは、「ミチオシエ(道教え)」といわれるハンミョウの仲間で、カワラの名の通り、河原や海岸の砂丘などに生息しています。分布は広く、国外ではモンゴル、シベリア、中国にかけて分布し、国内では北海道、本州、四国、九州、伊豆大島から記録されています。
 大きさは約14~17mm、典型的なハンミョウ類の体型をしていて、大あごと複眼はよく発達し、細長い脚を備えています。背面の地色は黒色~暗青色で、乳白色の不規則な斑紋が発達しますが、この斑紋は地方によって大きく変異します。腹面は紫銅色の光沢をもっています。
 乾燥の激しい広い河原や海岸の砂丘などに生息し成虫は年1回、8月頃に出現します。気温の高い晴れた日中に活発に活動します。動きは俊敏で、ハンミョウ類独特の短い飛行を繰り返して移動します。この行動が、あたかも人に道を教えているように見えることか ら「道教え」と呼ばれました。肉食性で、昆虫類、多足類などを捕獲し食物にしています。幼虫は土中に穴を掘り、扁平な頭部を地表に出し、昆虫類などを待ち伏せし、捕獲して食物にしています。
 かつては大河の広い河川敷や、沿岸の砂浜に広く分布したものと考えられています。ところが、近年の河川改修や沿岸の護岸工事により、生息地になる広大な河原、砂浜、砂丘が減少・分断されてしまい、分布域と個体数を急激に減らしています。過去に記録された地域でも、すでに絶滅したと考えられる地域が後を絶ちません。とくに、河川に生息する個体群はほとんど見られなくなっています。

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