いきものログ

イケチョウガイ

軟体動物門   二枚貝綱   イシガイ目   イシガイ科
イケチョウガイ Sinohyriopsis schlegelii
分布
滋賀県(琵琶湖)・茨城県(霞ヶ浦)・青森県(姉沼)
ランク
絶滅危惧IA類(CR)
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 イケチョウガイはカラスガイ(絶滅危惧ⅠB類)やイシガイの仲間で、日本の淡水に生息する二枚貝の中では最大で、殻の大きさは23cm、殻の厚みは13cmになります。殻の表面は黒色で多少光沢があります。
 淡水真珠の養殖の母貝としては近縁のカワシンジュガイ(カワシンジュガイ科、絶滅危惧ⅠB類)が有名ですが、本種も真珠養殖の母貝として使われました。イケチョウガイは本来、琵琶湖水系だけに生息していましたが、1936年には真珠養殖のために霞ヶ浦に移植されました。
 水深5mより浅い泥の中に生息し、卵は母貝のエラの中で保育されます。幼生は母貝から泳ぎ出て魚類のエラに寄生し体液を吸って生活します。成長するとエラから脱落して水底で生活するようになります。
 琵琶湖・淀川水系の固有種ですが、淀川水系では 1990 年以後に確認されていません。琵琶湖と移植された霞ヶ浦では近年生息が確認されていません。また、これらの水系では中国産ヒレイケチョウガイとの交雑種が生息し、岐阜県の揖斐川水系まで分布を広げています。しかし、青森県の姉沼には琵琶湖からの移植個体群が健全な状態で生息しています。

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