いきものログ

カブトガニ

節足動物門   剣尾綱(カブトガニ綱)   カブトガニ目   カブトガニ科
カブトガニ Tachypleus tridentatus
分布
瀬戸内海沿岸・九州北部沿岸
ランク
絶滅危惧I類(CR+EN)
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 カブトガニは、今から5億年以上も前にさかえた三葉虫(さんようちゅう)に、もっとも近い現存の動物と考えられています。また、カブトガニは約2億年前からその形をほとんど変えることなく、生きた化石と呼ばれる動物の代表となっています。
 大きさは40~60cmで、上から見ると、ほぼ半円形の前体と呼ばれる大きな殻、後方に鋭い針を多数備えた六角形の後体、後ろに長くつきだした尾剣(びけん)の3つの部分で構成されています。裏返すと前体には5対の脚があり、さらに複雑な器官が密集しています。
 生息域は遠浅の砂浜が広がる海岸で、5月になると干潮時には干潟にできる水深1~3mの湾内に入ってきて、ゴカイや貝類などを食べます。産卵は6~8月の間に行われ、昼夜2回の満潮時に、メスの上にオスが乗ったつがいで浅瀬に現れ、5~10回に分けて卵を産みます。産卵後約50日で卵はふ化し、幼生は小判型をしていて、三葉虫型幼生と呼ばれています。成熟に10年かかると考えられ、この間の生態はいまだに明らかになっていません。
 かつて、瀬戸内海や、九州北部一帯の沿岸に広く分布していましたが、現在ではその生息域を狭められています。海岸地帯の整備や開発につれて、産卵のための砂浜や幼生の育つ豊かな干潟などが減少し、いまやカブトガニは絶滅の危機に立たされています。

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