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ドウクツヌマエビ

節足動物門   甲殻綱(エビ綱)   エビ目   ヌマエビ科
ドウクツヌマエビ Antecaridina lauensis
分布
鹿児島県(徳之島・沖永良部島・南大東島)、沖縄県(沖縄島・伊良部島・宮古島・多良間島・水納島・石垣島・黒島・与那国島・波照間島)
フィジー諸島・ハワイ諸島・ソロモン諸島・フィリピン(マクタン島)・Europa Islands(マダガスカルの西)・ Entedebir Island(紅海の南)
ランク
絶滅危惧II類(VU)
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 ドウクツヌマエビはインド洋、太平洋のおもに隆起石灰岩からなる標高の低い島に不連続的に分布し、日本では琉球列島の南大東島と黒島などに分布しています。その名の通り洞窟性ヌマエビの仲間で、洞窟や古井戸から発見されています。
 大きさは15mmぐらいと小型で、体色はあざやかな赤色です。眼は小さく退化的ですが、そのかわり触角はよく発達していて、暗所への適応現象が見られます。各胸脚すべてに外肢があり、原始的な形態を備えています。
 生息場所は海からあまり離れていない洞窟や地下水域で、ある程度の塩分が生息には必要です。また、光のまったくないところや、薄暗いところを好みます。生活史はほとんどわかっていませんが、飼育結果から6年以上生きることが知られていて、他のヌマエビ類の寿命が1~2年であることに比べると、とても長生きすることがわかっています。これまでに抱卵しているメスは発見されておらず、産卵についても知られていません。
 南大東島では、1970年代に5ヶ所あった生息地は現在3ヶ所に減り、良好な生息地は具志堅洞だけになってしまいました。これは、島の主要産業であるサトウキビの生産のために農地開発が行われ、2ヶ所の生息地が埋め立てられてしまった結果です。残りの洞窟にも生活雑排水が流れ込み、生息環境が悪化しています。また、黒島では古井戸に生息していますが、水道の普及で井戸が埋められてしまう可能性があります。

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