いきものログ

ヤシガニ

節足動物門   甲殻綱(エビ綱)   エビ目   オカヤドカリ科
ヤシガニ Birgus latro
分布
鹿児島県、沖縄県(南西諸島)・東京都(小笠原諸島)
インド~南太平洋
ランク
絶滅危惧II類(VU)
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 ヤシガニはもっとも大きな陸生のヤドカリのなかまで、太平洋からインド洋にかけての島じまに広く分布しています。また、昔から南太平洋の島じまでは重要なタンパク源になっていて、その立派な体つきから装飾品としても取り引きされています。しかし、近年、南太平洋の人口の多くなった島では、行き過ぎた採取・乱獲によって、極端にその個体数を減らしています。
 甲羅の大きさは12cmぐらいですが、重さは約1.2kgに達し、体は非常にかたい甲羅で覆われています。腹部は塊状で外側が堅くなり、貝を背負って「ヤドカリ」になることはありません。また、エラは退化的ですが、陸上生活に適応して鰓室(さいしつ)が発達し、肺の役割を果たしています。また、とくにオスではハサミが大きく発達し、必ず左側が大きくなります。
 生息域はヤシなどの茂る海辺で、おもに夜行性です。食性は雑食ですが、その名の通り大好物はヤシの実で、これを上手に割って中身を食べます。卵を抱えたメスは7~8月に現われ、大潮の夜に水につかり、お腹でかえった約10万匹の幼生を海にはなします。
 食用目的の捕獲などによって個体数が減少しましたが、多良間村の「ヤシガニ(マクガン)保護条例」や宮古島市の「ヤシガニ保護条例」によって、捕獲が禁止されつつあります。また、2020年にIUCN版レッドリストに掲載されました。

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