いきものログ

タカネハナワラビ

シダ植物   ハナヤスリ科
タカネハナワラビ Botrychium boreale
分布
北海道
ランク
絶滅(EX)
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 タカネハナワラビは朝鮮半島の白頭山、千島列島のパラムシル島などにも知られ、北半球の冷温帯に分布しています。日本では北海道有珠山に自生していましたが、1997年の噴火とともに自生地が消失し、絶滅しました。
 落葉広葉樹林の林床に生育する夏緑性の小型のシダで、毎年、葉を1枚出します。葉は高さ5~10cmで、3つの部分に分かれています。葉柄のような担葉体は長さ3~8cm。光合成をするための栄養葉は卵状広三角形で、基部は心形で柄はなく、2回羽状に深裂し、長さ1~4cm、幅は最下のものが最大で0.8~2cm。繁殖のための胞子をつける胞子葉は長さ1.5~5cmで2回羽状に分岐し、長い柄があります。
 ハナヤスリ科の植物では、イオウジマハナヤスリも絶滅した種の1つです。また、タカネハナワラビと同じハナワラビ属では、ミヤマハナワラビとイブリハナワラビが絶滅危惧種IA類(CR)として指定され、ヒメハナワラビとミドリハナワラビが絶滅危惧種II類(VU) に、ホウライハナワラビが準絶滅危惧(NT)に指定されています。それぞれ自然植生の変化による衰退、草地開発による自生地の消失など、自生地そのものの変化によって減少しています。 環境省レッドリスト2020維管束植物に掲載された植物のうち、絶滅(EX)及び野生絶滅(EW)は39種にものぼります。

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