いきものログ

カンラン

単子葉類   ラン科
カンラン Cymbidium kanran
分布
静岡県・愛知県・三重県・和歌山県・徳島県・高知県・佐賀県・長崎県・熊本県・鹿児島県・沖縄県
ランク
絶滅危惧IB類(EN)
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 カンランは沖縄、屋久島、九州、四国、紀伊半島など暖温帯に分布します。広葉樹林の林床に生えるラン科の多年草で、洋ランのシンビジウムと同じ属の野生植物です。草丈は50cm程度になります。花は12月頃一茎に5~10花咲き、優れて良い香りがします。カンランの花姿、香り、葉姿は古くから人々に愛されてきました。今でも全国に数多くの愛好者がいます。花色や葉姿に優れた形質を持つクローンには園芸名が与えられて代々栽培され、古典園芸文化が受け継がれています。上の写真は、栽培されているものです。
 野生のカンランに新しい園芸形質を求めるため、古くからカンランの採集が行われてきました。西日本の暖温帯広葉樹林に広く分布したはずのカンランですが、今では文字どおり草の根を分けて探してもほとんど見つからなくなっています。
 2014年に出版されたレッドデータブックの事前調査によって、7メッシュでカンランが見つかった一方、前回の調査でカンランが確認されていた4メッシュで絶滅したことが確認され、100年後の絶滅確率が100%とされています。カンランについては鹿児島県などが「指定希少野生動植物」の一つに選定して保護しています。

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