いきものログ

タイマイ

脊椎動物門   爬虫綱   カメ目   ウミガメ科
タイマイ Eretmochelys imbricata
分布
沖縄県(阿嘉島・沖縄島・水納島・石垣島・黒島・新城島)(産卵地)
太平洋・大西洋・インド洋の熱帯地帯
ランク
絶滅危惧IB類(EN)
map

 タイマイはウミガメの仲間で、甲羅が美しいモザイク模様になることから、日本では古来ベッコウ細工の原料として珍重されてきました。このため乱獲の対象とされてきた歴史をもっています。太平洋、大西洋、インド洋の熱帯域に広く分布していますが、日本は太平洋に生息する個体群の北限となっています。
 甲羅の長さは約80cmで、頭部は細長く、口の先端は尖っています。甲羅は黄色と暗褐色のモザイク模様で、腹面は淡褐色です。
 通常は海の中で単独生活を送り、主に砂浜海岸、サンゴ礁に生息します。海綿類を好んで食べますが、ホヤ、クラゲ類、エビ・カニ類、藻類なども食物にしています。産卵期には他のウミガメ類と同じく砂浜に上陸しますが、集団で上陸することはなく単独で産卵します。産卵は砂浜に深さ20~30cmの穴を掘って、約100~150個程度の卵を産みます。稚ガメは約2ヶ月で孵化し、海に戻っていきます。
 回遊性であるため、その生息数や現状の把握は難しく、不明な点が多いとされています。しかし、上陸した産卵個体のデータなどから、他のウミガメ類に比べて個体数は極めて少ないと考えられます。産卵場になる砂浜は極限されていて、確実な産卵地は阿嘉島、沖縄島、石垣島、黒島、新城島に限られています。近年は護岸工事による砂浜の開発や、防風林の伐採、人為的な騒音が産卵場に直接的な悪影響を与えています。また、生息地であるサンゴ礁海域がオニヒトデの大繁殖によって荒廃しつつあり脅威となっています。環境省では種の保存法に基づく国内希少野生動植物種に指定され、また国際的にもワシントン条約付属書Iに記載されるなど、国内外での保護活動も盛んに行われています。

もどる