いきものログ

イヘヤトカゲモドキ

脊椎動物門   爬虫綱   有鱗目   トカゲモドキ科
イヘヤトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae toyamai
分布
沖縄県(伊平屋島)
ランク
絶滅危惧IA類(CR)
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 イヘヤトカゲモドキは伊平屋島のみに分布しているトカゲモドキ科の爬虫類で、琉球列島に分布しているクロイワトカゲモドキ(Goniurosaurus kuroiwae)の一亜種とされています。奄美群島の徳之島に分布している亜種オビトカゲモドキ(Goniurosaurus kuroiwae splendens)に、もっとも近縁とされています。
 大きさは75~85mmで、他の亜種に比べて胴の幅が広くがっちりした体格をしています。体色は黒褐色を地色に、黄白色・桃白色の横じまや縦線の模様があります。
 これまでの観察記録が少ない一方、常緑広葉樹林の自然林内や回復の進んだ二次林、その周辺の岩場やソテツ群落、墓地などに生息し、5~8月にかけての夜間に活動していることが判明しています。また、博物館に収蔵されている標本の調査により、少なくとも6月下旬~7月上旬にかけて産卵可能なメスが現れ1回に2卵を産卵すること、主な食物はクモ類や昆虫類の幼虫をはじめとする陸上性小型無脊椎動物であるとの結果が得られています。
 イヘヤトカゲモドキは、伊平屋島という小さな島のみに分布していることもあり、もともとその個体数が少なかったと考えられています。その島内でも、確認されている生息域は約15平方キロメートルとされています。この生息地内も、近年の伐採にともなって森林面積は明らかに縮小し、林床は一部に乾燥化が見られます。2017年には、IUCN版レッドリストに絶滅危惧IA類(CR)として掲載されました。イヘヤトカゲモドキ生息維持のためには、生息地の森林保全が不可欠と考えられます。
(詳しい形態や生態については「クロイワトカゲモドキ」も参照して下さい。)

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