いきものログ

アマミヤマシギ

脊椎動物門   鳥綱   チドリ目   シギ科
アマミヤマシギ Scolopax mira
分布
奄美大島・加計呂麻島・徳之島・沖縄島・渡嘉敷島
ランク
絶滅危惧II類(VU)
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 アマミヤマシギは奄美大島、加計呂麻島、徳之島、沖縄島、渡嘉敷島に生息する日本固有のシギ類です。冬に渡ってくるヤマシギ(Scolopax rusticola)によく似ており、過去の記録も一部混同されている可能性があります。
 体の大きさは約35cmで、翼を広げた長さが18~22cmになります。全体にずんぐりした体形で、尻尾と脚は短いです。嘴は太く、長く、先が少し下に曲がっています。全身淡褐色で、黒色や白色を帯びた斑紋を全身に散布します。
 森林内を好みますが、主に常緑広葉樹林や、海岸に近い常緑の風衝低木林での生息密度が高いようです。夜行性で、昼間は林内の枝上で休息し、日没から活発に動き回ります。主に地面の露出した地上で活動し、林縁の柔らかい腐葉土に嘴を差し込んで、土中のミミズや昆虫類を食物にしています。また。人を見てもあまり恐れず、近づいても飛ぶことなく走って藪内に隠れることが多いようです。繁殖期は2~3月、林縁や林内の草藪に地上営巣し、1回に2~4卵を産卵します。
 現在の生息個体数は不明ですが、奄美大島においては1980年代までに個体数が急激に減少しました。これは各種開発や道路建設による常緑広葉樹林の伐採で、良好な生息地が縮小、分断したことと、外来捕食者のマングースやノネコの影響が大きいと考えられています。徳之島においては調査が不十分ですが、天然林が奄美大島よりも少ないことから、その生息数は極めて少ないと考えられています。環境省では種の保存法による国内希少動植物種に指定するとともに、マングースの駆除事業に取り組んでいます。

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