いきものログ

メダカ

脊椎動物門   硬骨魚綱   メダカ目   メダカ科
メダカ Oryzias latipes
分布
北海道・本州・四国・九州
南西諸島;台湾・中国
ランク
絶滅危惧II類 (VU)
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 メダカはかつて平野部の池沼、水田の水路、小川など、流れのゆるやかなところに群泳する姿がよくみられました。各地で五千以上の愛称があるといわれ、人間に非常に身近な存在でした。そのため、レッドリストの絶滅危惧II類に指定されたとき、テレビや新聞で大きく報じられただけでなく、日本の野生生物に対する危機感を、私たちが肌で感じる出来事でもありました。
 大きさは約4cmで、体色は淡褐色をしています。ペットショップなどで売られているオレンジ色の「ヒメダカ」は品種改良品です。よく似た種にカダヤシ(タップミノー)がいますが、メダカの方が尻ビレが大きいことで区別できます。
 雑食性で動物・植物プランクトンや小さな落下昆虫を食べます。産卵期は4~8月で、メスは卵をぶら下げながら泳ぎ、水草に付着させます。卵からふ化した稚魚は成長が早く約半年で成熟します。
 メダカの生息していた水域は、人間の生活する環境に近かったため、都市開発や河川改修が大きく影響しました、自然護岸が保たれている池沼や河川など、メダカに適した多くの生息地が失われました。また、水田などの圃場整備によりコンクリートの水路が増え、昔ながらの素堀りの用水路が急激に減少しました。メダカは、このように整備された水流の速い環境では生息できず、産卵のための水草も生える場所がありません。利便性をだけを重視した圃場整備からの脱却が、メダカの生息できる環境の維持のカギをにぎっています。

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