トップページ > 調査に参加する > 調査詳細 > 対象種詳細 対象種詳細 ライチョウ 分類 キジ目 キジ科 生きものの特徴 ・キジ目キジ科、成熟個体で全長37cm、体重450~550g ・本州中部の高山帯に分布し、南アルプスでは、北端の甲斐駒ケ岳から南端のイザルガ岳にかけて分布 ・羽の色が年3回変わる。夏羽は白・黒・茶の斑模様で、冬羽は尾を除き全身白色 ・メスはハイマツなどの根元など地上に巣をつくる ・主な食物は高山植物の芽、種子など ・国の特別天然記念物 分布 頸城山塊、北アルプス、乗鞍岳、御嶽山、南アルプス 生息状況 ・1980年代には約3,000羽と推定されたが、2000年代には2,000羽弱に減少したと推定 ・生息を脅かす主な要因として以下の5つが考えられている。 ①捕食者となる種(キツネ、カラス等)の分布拡大 ②従来生息していなかった種(ニホンジカ、ニホンザル等)が侵入し、高山植生が採食されることによる生息環境の劣化 ③山岳環境の汚染に起因する感染症の原因菌等の侵入 ④登山客等の増加に伴う攪乱 ⑤気候変動による営巣環境、餌となる植生等への影響 ライチョウの色・痕跡 ・羽の色が年3回変わる。 【夏羽】頭から背中の色は、オスは黒褐色、メスは斑模様 【秋羽】頭から背中の色は、オス・メスともに斑模様 【冬羽】オス・メスともに全身白色で、オスは目の周りが黒い ・風切羽は色が真っ白 ・抱卵期に特徴的なメスの「抱卵糞」は、大きいものでピンポン玉位の大きさになる(他に、通常糞、盲腸糞がある) すんでいる場所 ・本州中部の高山帯(頸城山塊、北アルプス、乗鞍岳、御嶽山、南アルプス)に分布し、南アルプスでは、北端の甲斐駒ケ岳から南端のイザルガ岳にかけて分布 ・南アルプス(イザルガ岳)が生息地の世界の南限 ・ほぼ年間を通じて高山帯に生息するが、冬季は森林限界以下の亜高山帯に下りて生活する ライチョウの1年 ・5月頃から、オスはなわばりを守るため、岩や木の上で見張りをする(卵が孵化するまで続く) ・6月中旬から下旬にかけて、ハイマツの中に作った巣に、5~6個の卵を産む ・メスが卵を温め、7月上旬頃に孵化する ・雛は、8月頃になると親鳥と似た色になる (10月頃には親鳥と変わらない大きさにまで成長する) ・9月頃になると、オス・メス・若鳥が一緒になり、群れを作る ・冬は、寒さから身を守るため、休憩時には雪の中にもぐることがある 夏羽(左:メス、右:オス) 冬羽(手前:メス、奥:オス) 雛 メスの抱卵糞 もどる