いきものログ

対象種詳細

コガマ

分類

イネ目 ガマ科

生きものの特徴

水深が浅い水辺に生える大型の多年生草本で、高さ1~1.5mまで成長します。7~8月に10~20cmの花をつけ、秋から冬にかけて穂(ほ)が熟(じゅく)して赤茶色になります。ガマ・ヒメガマと似(に)ていますが、全体的に小型で、め花の長さが6~10cmほどと小さいこと、ヒメガマと異なりめ花とお花がくっつくことで見分けることができます。また、葉の幅(はば)が1cm以下と細いのも特徴(とくちょう)です。

分布

本州・四国・九州

見られる場所の目安

川・水路・池・休耕田(きゅうこうでん)・湿地(しっち)

見られる季節の目安

花7~8月、熟した穂9~11月、葉5~11月

なるほどコラム

コガマは、洪水(こうずい)などによって新しく作られた、水深の浅い湿地を好みます。近年は、湿地が開発されたり、洪水などが減(へ)って陸地化が進むなどして、コガマの生育地が減少(げんしょう)しています。福岡県のレッドデータブックでは、絶滅(ぜつめつ)のおそれがある生きものとして絶滅危惧Ⅱ類(ぜつめつきぐにるい)に選ばれており、希少な生きものになってしまいました。
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