いきものログ

対象種詳細

カラスウリ

分類

ウリ目 ウリ科

生きものの特徴

平地の林縁(りんえん)などの明るい場所で、草や低木にからみついて成長するつる性の多年生草本です。秋に楕円形(だえんけい)の実が真っ赤に熟(じゅく)し、とても目立ちます。7~9月には、夜の間だけ白い花が咲(さ)きます。花の縁(ふち)は糸のように伸(の)び、とても特徴的(とくちょうてき)な形です。福岡県内にはキカラスウリとモミジカラスウリが分布(ぶんぷ)していますが、この2種の実は赤くなりません。また、カラスウリの葉や茎(くき)には短い毛がたくさんあり、ザラザラしています。

分布

本州・四国・九州

見られる場所の目安

平地の林縁・やぶ

見られる季節の目安

花7~9月、熟した実10~11月、葉5~11月

なるほどコラム

カラスウリの種子を観察したことがある人はいますか?カラスウリの種子は、カマキリの顔のような形をしています。この形が「打ちでの小槌(こづち)」や「大黒様(だいこくさま)の顔」に似(に)ているため、カラスウリの種子はお金をよぶ縁起物(えんぎもの)として知られており、サイフの中に入れる人もいます。キカラスウリとモミジカラスウリの種子はちがう形をしているので、ぜひそちらも観察してみてください。
  • カラスウリ(実)

  • カラスウリ(花)

  • カラスウリ(種)