いきものログ

対象種詳細

サイヨウシャジン

分類

キク目 キキョウ科

生きものの特徴

山地や丘陵地(きゅうりょうち:なだらかな丘(おか)や小山)にある草むらや道ばたなど、日当たりの良い場所に見られるキキョウ科の多年草。8~10月に薄(うす)い紫(むらさき)色をした釣り鐘(つりがね)形の花をたくさんつけます。花から長いめしべがつき出ているのが特徴(とくちょう)です。高さは40~100cmになり、茎(くき)の1か所から3~5枚(まい)の葉が輪(わ)になってつきます。茎を切ると白い液(えき)が出るのも特徴です。

分布

本州(中国地方)・九州・沖縄(おきなわ)

見られる場所の目安

山地や丘陵地の草むら・道ばた

見られる季節の目安

花は8~10月、葉と茎は4~11月

似ている種類との見分け方

ホタルブクロとキキョウに似(に)ています。 サイヨウシャジンの花は薄い紫色をした釣り鐘形の花で、めしべが花から突(つ)き出ています。ホタルブクロの花は薄いピンク色をした釣り鐘形の花で、めしべは花から突き出ません。キキョウの花は濃(こ)い紫色で、上向きの星形をしています。

なるほどコラム

漢方薬の原料になる朝鮮人参(ちょうせんにんじん)に似た太い根を持ちます。サイヨウシャジンの根も「沙参(しゃじん)」という漢方薬として利用されており、せき止め、たんきり、のどの痛(いた)みを止めるなどの効き目があるそうです。春の新芽は山菜としても人気があります。サイヨウシャジンの花言葉は「感謝(かんしゃ)、誠実(せいじつ)」です。
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