いきものログ

対象種詳細

ニホンヤモリ

分類

有鱗目 ヤモリ科

生きものの特徴

夜に民家や街角の明かりに集まる虫を捕(と)って食べる夜行性(やこうせい)の爬虫類(はちゅうるい)。壁(かべ)によじ登る姿(すがた)から「カベチョロ」と呼(よ)ぶ地域(ちいき)もあります。大きさは10~14cmほどで、灰(はい)色や暗い黄土(おうど)色をしています。指の先が丸い形をしており、指の腹(はら)にフックのような細かい毛がついているため(肉眼(にくがん)では毛は見えません)、壁やガラスにくっつくことができます。

分布

本州・四国・九州

見られる場所の目安

民家の壁・街角の明かりの下

見られる季節の目安

春~秋

似ている種類との見分け方

ニホンカナヘビとニホントカゲに似(に)ています。 この2種は昼行性で、ニホンヤモリは夜行性なので、夜に姿(すがた)を見たらほぼニホンヤモリと言って間違(まちが)いありません。 ニホンヤモリは背中(せなか)に茶色い模様(もよう)が付くことがありますが、あまり目立ちません。ニホンカナヘビとニホントカゲはコゲ茶色と白色の縦(たて)じまがあります。ニホンヤモリは指の先が丸い形をしていますが、ニホンカナヘビとニホントカゲは指の先に爪(つめ)があるのでとがっています。ちなみに、ニホンカナヘビはウロコがザラザラ・ゴツゴツしていますが、ニホントカゲはウロコがスベスベでやわらかい感じがします。また、ニホントカゲの子どもの尾(お)はメタリックブルーに輝(かがや)いています。

なるほどコラム

ニホンヤモリは、家の周りの害虫を食べるため、漢字で「家守」や「守宮」と書かれるなど、家を守る縁起(えんぎ)の良い生きものとして、古くから親しまれています。
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