いきものログ

対象種詳細

カブトムシ

分類

コウチュウ目 コガネムシ科

生きものの特徴

夏休みの子ども達の人気者。兜(かぶと)のような大きな角をもつコガネムシ科の昆虫(こんちゅう)です。成虫はクヌギやコナラなどの木の液(えき)や腐(くさ)った果実を食べ、幼虫は腐葉土(ふようど:枯れ木や落ち葉が腐った土)を食べて育ちます。大きさは3~5cmほどで、幼虫期の栄養状態(じょうたい)によって成虫の大きさや角の大きさが異(こと)なります。オスは頭に大きな角が1つと胸(むね)に小さな角が1つありますが、メスには角がありません。

分布

本州・四国・九州・沖縄(おきなわ)

見られる場所の目安

クヌギ、コナラ、クリ、ヤナギなどが生える雑木林

見られる季節の目安

6~9月

似ている種類との見分け方

メスは角がなくコガネムシの仲間に似ているので見分けるのは難しいですが、オスは特徴的な角を持っているため、他の昆虫と間違えることはないでしょう。

なるほどコラム

オスの角の大きさは幼虫時代の栄養で決まります。つまり、栄養が少ない状態(じょうたい)で育つと小さく短い角に、栄養が豊(ゆた)かな状態で育つと大きく長い角になります。大きく長い角を持つオスは、メスを取り合う戦いや、食べ物をめぐる他の昆虫との戦いに強く、有利です。しかし、最近の研究で大きく長い角を持つオスは、タヌキやカラスなどに食べられやすく、反対に小さく短い角を持つオスは食べられにくいことがわかりました。角は単に大きく長ければ良い、というものではないようです。
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