いきものログ

対象種詳細

オオカワヂシャ

分類

シソ目 オオバコ科

生きものの特徴

クワガタソウ属の越年草。茎は直立または斜上し高さ0.3〜1m、無毛。葉は対生し長楕円形、鋸歯は小さく全縁に近く、無柄で茎を抱く。4〜9 月に、オオイヌノフグリに似た多数の淡紫色の花をつける。

分布

ヨーロッパからアジア北部原産。新潟県、千葉県、東京都などで確認されている。長野県では、千曲川や犀川などの主要河川に定着している。1926年に神奈川県で採集されていることから,この頃日本に入ってきたと考えられている。

生息環境・見つけられる環境の目安

河川の流れのゆるいワンドや湿地。市街地の水路など。

類似種との見分け方

在来種のカワヂシャとよく似る。カワヂシャは全体がより小さく、小さな白色の花をつけ、葉に明瞭な鋸歯がある。

影響

両種は同じような環境に生えるため、在来種の生育が危ぶまれている。交雑することが知られている。

対策

種子で増えるため、種子をつける前(6月中くらいまで)に抜き取りを行う。茎から発根するためちぎれた茎は流さないように注意する。
  • 開花期のオオカワヂシャ(2008年6月15日)

  • オオカワヂシャの花(花序)(2008年6月15日)

  • 近縁在来種カワヂシャ(2008年6月15日)

  • オオカワヂシャの生育状況(2012年5月31日)