いきものログ

対象種詳細

カワマス

分類

サケ目 サケ科

生きものの特徴

脂びれを持つサケ科魚類の一種。背鰭に黒い虫食い斑がある。体側の模様は複雑。暗褐色の地色に黄色い斑点と鮮やかな赤点がある。特に赤点は青白い輪で囲まれた眼状紋になる。胸鰭と腹鰭と尻鰭は赤みがあり、かつその前縁は白く、すぐ後ろは黒く縁取られる。成熟すると雄は下顎の先端が上方に曲がり、体高が高くなる。

分布

北米東岸が原産地。1901年に養魚や釣り対象として、日光湯ノ湖に導入され、その後各地に移植が行われた。現在、北海道、栃木県、長野県、新潟県の冷水域で定着が確認されている。

生息環境・見つけられる環境の目安

国内では湧水の豊富な池や河川。

類似種との見分け方

影響

生息空間や餌を巡っての競合、近縁在来種との交雑.イワナと交雑する場合には、非対称なパターン(カワマス♂&イワナ♀)をとることから在来種イワナの再生産が阻害される。影響を受ける在来生物としてはイワナ,ヤマメ,アマゴ、カジカ等。

対策

漁具を利用した選択的除去、侵入阻止のための小堰堤の設置等。
  • カワマス(上河内・明神池)(撮影:清水義雄さん)