いきものログ

対象種詳細

ミシシッピアカミミガメ

分類

カメ目 ヌマガメ科

生きものの特徴

甲は緑褐色でゆるやかなドーム状。背甲には弱い1本の隆条があり、背甲の後縁には弱い鋸歯がある。側頭部に橙赤色の斑紋が入り、これが名前の由来となっている。雄はしばしば黒化し、全身がまっ黒になる。大型のもので背甲長28cmに達する。幼体は「ミドリガメ」と呼ばれ、背甲は鮮やかな黄緑色。

分布

アメリカ合衆国南部からメキシコ北東部の国境地帯が原産地。1950年代からペットとして輸入されたものが遺棄され、現在では日本全国に分布している。

生息環境・見つけられる環境の目安

底質が柔らかく、水生植物が繁茂する池や湖沼、河川。日光浴に適した陸場の多い穏やかな流れを特に好む。

類似種との見分け方

影響

競合、捕食。ヒトへのサルモネラ菌の感染例がある。 競合及び卵の捕食にさらされる在来淡水カメ類及び餌となるさまざまな水動植物が影響を受ける。観賞用ハス、ジュンサイ、ヒシの食害などが報告されている。

対策

魚のアラ等をエサとした網トラップを多数設置することである程度の捕獲が可能とみられる。また魚の捕獲に用いられる定置網(えり)に入ることもある。
  • ミシシッピアカミミガメ(千曲川平和橋上流)(撮影:清水義雄さん)