いきものログ

対象種詳細

アライグマ

分類

食肉目 アライグマ科

生きものの特徴

目の周囲に黒い模様がありタヌキに似た形態をもっているが、尾に黒い縞(しま)模様があるのが特徴的。また5本の長い指をもっているので、足跡で区別することができる。体もひとまわり大きい。水辺を好むが、森林・農耕地・市街地など幅広い環境に適応している。雑食性で果物・小哺乳類・鳥類・魚類・昆虫などを食べる。

分布

カナダ南部から中央アメリカにかけて分布する。日本にはペットとして輸入され逃げたり放されて各地に広がっている。

生息環境・見つけられる環境の目安

農耕地や別荘地及びその周辺の森林など。家屋の床下や天井裏に入り込むこともよくある。

類似種との見分け方

尾の縞模様と5本の長い指で4本指のタヌキと区別。アナグマも5本指だが、長い爪をもっているので区別できる。

影響

雑食性で生態が似ているタヌキなどと競合したり、小哺乳類・鳥類などの在来種の捕食による生態系への影響。トウモロコシなどの農作物被害や家屋への侵入による糞尿被害。アライグマ回虫、狂犬病、レプトスピラ症などの人畜共通感染症のキャリア動物。

対策

狩猟獣、または有害鳥獣駆除の許可により捕獲。県内では特定外来生物法に基づく捕獲はまだ行われていない。捕獲はかご罠が中心で錯誤捕獲を避けるためにエッグトラップが使われることもある。
  • アライグマの図 尾の縞模様と5本の長い指が特徴