トップページ > 調査に参加する > 調査詳細 > 対象種詳細 対象種詳細 クマゼミ 分類 カメムシ目 セミ科 生きものの特徴 クマという名にふさわしい、黒くてがっしりした体つきの大型のセミ。真夏にシャーシャーと大きくて高い声で鳴きます。大きさは6~7cm。羽は透明(とうめい)で、羽の脈はつけ根が緑色をしており、先端(せんたん)に行くほど黒色になります。背中(せなか)側の胸(むね)は真っ黒で模様(もよう)はありません。 分布 本州(関東以南)・四国・九州・沖縄(おきなわ) 見られる場所の目安 住宅地や公園、民家などの木 見られる季節の目安 7~9月 似ている種類との見分け方 ミンミンゼミとエゾゼミの仲間に似(に)ています。 羽が透明で体長が5cm以上の大型のセミは、福岡県内ではクマゼミとこの2種類だけです。クマゼミは胸の背中側が真っ黒ですが、ミンミンゼミには緑色の模様が、エゾゼミの仲間には黄色の模様があります。鳴き声は、クマゼミがシャーシャーと高く大きい声で鳴くのに対して、エゾゼミの仲間はギーギー、ジージーという低くて地味な声で鳴き、ミンミンゼミはミーンミンミンミンと鳴きます。クマゼミは市街地などの平野部に生息し、ミンミンゼミは丘陵地(きゅうりょうち:なだらかな丘や小山)、エゾゼミはある程度(ていど)標高の高い森林に生息しています。 なるほどコラム セミの成虫の寿命(じゅみょう)は1週間ほどと短いと思われていますが、果たして本当なのでしょうか?大阪(おおさか)で調査された結果では、野生下でクマゼミが1か月ほど生きていたそうです。クマゼミの幼虫(ようちゅう)は2~5年の間、地中で暮(く)らしていることから、セミは決して短命な生きものではないことがわかります。 セミの仲間はオスしか鳴きません。オスが鳴くのはメスを呼(よ)び寄(よ)せるためで、種類によって鳴く声が違(ちが)います。種類によって鳴く季節、時間帯、生息場所が少しずつ違います。身近な自然で、いつの時期に、どんな種類のセミが、どのような場所で鳴いているのか、自由研究で調べてみませんか? クマゼミ 似ている種類との見分け方 もどる