タヌキ・キツネ・アナグマは日本の在来種であり、文学作品の題材となるなど、歴史的に日本の文化と深い関わりをもっています。これらタヌキ等の全国的な分布調査は、第6回自然環境保全基礎調査(平成16年)以降、実施されていません。また、近年の中山間地域における人口減少や高齢化、山林での作業の減少により、地域において日常的に野生動物を見ておられる方は大きく減っていると考えられます。
このたび、タヌキ等の全国分布調査を実施するにあたり、埼玉県内で活動されている自然観察団体会員の方がお持ちの生息情報を、試行的にいきものログを通じて収集することとしました。対象年度は平成22年(2010年)から平成30年(2018年)までに観察された、タヌキ・キツネ・アナグマの生息情報となります。
これまでに自然環境団体、もしくは個人で観測・観察された生息情報の記録を、全国のタヌキ等の分布図作成に活用させていただけると幸いです。