いきものログ

対象種詳細

ツマグロヒョウモン

分類

チョウ目 タテハチョウ科

生きものの特徴

中型のタテハチョウの仲間で、公園や人家周辺などで見られます。成虫は日中、低い場所を緩やかに飛び、色々な花で吸蜜します。幼虫の食草はスミレの葉です。パンジーなど栽培種も好んで食べ、そのため都市部でもよく見かけます。翅(はね)を開いた長さは約60mmです。 メスの前ばねの先にある黒い部分が特徴で、名前の由来にもなっています。幼虫は黒く背面に赤い線が入り、長いトゲでおおわれているため、一見気味悪く毒虫のようにも見えますが、トゲなどに毒はありません。(昆虫が食物とする植物を「食草」といいます。特にチョウの幼虫では食草が特定の植物に限られているものが多くいます。)

分布

本州、四国、九州、沖縄

みつけられる環境の目安

畑、草原、住宅地

みつける季節の目安

春・夏・秋

見分けかた

ヒョウ柄の翅(はね)が特徴で、これは他のヒョウモンチョウ類ともよく似ていますが、ツマグロヒョウモンには後ろばねのふちに黒いフリルもようがあることで区別できます。メスの前ばねには、よく目立つ黒い部分があります。オスは他のヒョウモンチョウと見分けがつきにくいので、最初は特徴のあるメスをさがしてみましょう。

撮影のポイント

成虫は翅(はね)が開いた状態で模様が見えるように撮影してください。 幼虫は模様がよく写るように全体を撮影してください。 食草となるスミレ類を探すことで、幼虫や産卵に来る成虫や確認できる可能性が高くなります。
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  • オス成虫

  • ツマグロヒョウモン オス成虫

  • ツマグロヒョウモンに似ている、ミドリヒョウモン(左)とアカタテハ(右)