いきものログ

対象種詳細

オオキンケイギク

分類

キク目 キク科

生きものの特徴

河川敷(かせんじき)や道ばたなどの日当たりの良い場所に生えるキク科の多年草。北アメリカ原産の外来種で、特定外来生物に選ばれています。高さ30~70cmになり、5~8月にコスモスに似(に)た直径5~7cmほどのあざやかな黄色い花を咲(さ)かせます。葉が根元の近くから束になって生えるのが特徴です。

分布

全国 *北アメリカ原産の外来種で、日本のほかにオーストラリア、ニュージーランド、サウジアラビア、南アメリカなどにも侵入(しんにゅう)しています。

見られる場所の目安

道ばた・河川敷・公園

見られる季節の目安

花は5~8月、葉と茎(くき)は4~11月

似ている種類との見分け方

ハルシャギク、マリーゴールド、キバナコスモスに似ています。 花が黄色いハルシャギクは、花の咲(さ)く時期がオオキンケイギクと重なるため、まちがわれやすいです。オオキンケイギクの花は中心まで黄色やオレンジ色なのに対して、ハルシャギクの花は中心が赤茶色なところで見分けられます。 マリーゴールドとキバナコスモスは、オオキンケイギクと同じく花の中心まで黄色ですが、オオキンケイギクの葉は縁(ふち)が滑(なめ)らかなのに対して、マリーゴールドの葉は縁がギザギザです。また、オオキンケイギクは花びらの先が不規則(ふきそく)な形にギザギザに分かれますが、キバナコスモスは規則的(きそくてき)に分かれます。マリーゴールドは花びらの先は分かれません。

なるほどコラム

繁殖力(はんしょくりょく)がとても強く荒(あ)れ地でも生育できるため、道路や河川敷の緑化植物として推奨(すいしょう)され、全国各地で種(たね)がまかれました。しかし、その旺盛(おうせい)な繁殖力ゆえに、在来(ざいらい)植物のすみかを奪(うば)うなどの影響(えいきょう)が出ています。オオキンケイギクは外来生物法という法律で特定外来生物に指定されており、栽培(さいばい)や運搬(うんぱん)が禁止されていますので、注意してください。
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