いきものログ

対象種詳細

ハンミョウ

分類

コウチュウ目 ハンミョウ科

生きものの特徴

公園や空き地、林道などで見られる、あざやかな色合いを持つ肉食性(にくしょくせい)の昆虫(こんちゅう)。大きさは1.8~2.3cmほどで、光沢(こうたく)のある赤・青・緑色の複雑(ふくざつ)な模様(もよう)の上に、白色の点模様がつきます。長い足を持っており、肉食性なので大きなアゴを持っています。

分布

本州・四国・九州

見られる場所の目安

公園・空き地・草原・林道などの地上部

見られる季節の目安

春~秋

似ている種類との見分け方

福岡県内では、光沢(こうたく)のある赤・青・緑の複雑な模様を持つ昆虫はハンミョウしかいませんが、ニワハンミョウとヤマトタマムシはハンミョウと似(に)ているところがあります。 ニワハンミョウはハンミョウと近い仲間で、地上で暮(く)らしています。背中(せなか)にハンミョウのような白い斑点(はんてん)がつきますが、他は緑がかった茶色をしており色合いが地味です。ヤマトタマムシは光沢のある色合いをしていますが、緑地に青紫(あおむらさき)色や赤紫色の縦じまという単純(たんじゅん)な模様をしています。ハンミョウの仲間は頭と胸(むね)に比(くら)べて腹(はら)の横幅(はば)が大きい形をしていますが、ヤマトタマムシは頭、胸、腹の横幅がほぼ同じで寸胴(ずんどう)な形をしています。また、ヤマトタマムシは木の上で生活しているため、地面で見られることはめったにありません。

なるほどコラム

人が近づくと地面から飛び立ち、数m先の地面に降り、人が近づくとまた飛ぶ、という行動を繰(く)り返すので、「道教え」や「道しるべ」とも呼(よ)ばれます。  ハデな色合いから毒虫と間違(まちが)われることもありますが、毒はありません。  幼虫(ようちゅう)も成虫と同じく大きなアゴを持っています。幼虫は土に穴(あな)を掘(ほ)って暮(く)らしており、穴に近づいた虫を巣穴に素早(すばや)く引きずりこんで食べる、どう猛(もう)なハンターです。
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