トップページ > 調査に参加する > 調査詳細 > 対象種詳細 対象種詳細 アメリカザリガニ 分類 十脚目 アメリカザリガニ科 生きものの特徴 水田や水路など、流れがゆるやかな場所に生息するアメリカ原産のザリガニ。植物も動物も食べる雑食性(ざっしょくせい)のため、在来(ざいらい)生物に大きな被害を及(およ)ぼしていることから、要注意外来生物に選ばれています。体の大きさは8~12cmほど。赤色や赤茶色をしたものがよく知られていますが、子どもの時は薄(うす)い茶色をしています。 分布 全国*アメリカ原産の外来種で、日本のほかメキシコ、フランス、スペインなどにも侵入(しんにゅう)しています。 見られる場所の目安 水田・水路・池・湿地(しっち) 見られる季節の目安 春~秋 似ている種類との見分け方 小型のものは、テナガエビとスジエビに似(に)ています。体長が10cmを超(こ)える場合はアメリカザリガニです。 アメリカザリガニはハサミ足が太くてがっしりしていて、ハサミはハサミ足の根元よりも明らかに太くなります。大きい個体(こたい)では、ハサミ足と頭と胸(むね)にブツブツの突起(とっき)がつきます。テナガエビはハサミ足がとても細長く、ハサミ足の根元の太さとハサミの太さはほぼ同じです。体の色は、小さい頃(ころ)は透明(とうめい)ですが、大きくなると黒っぽくなります。スジエビは大人でも5cm以下(いか)です。体は透明(とうめい)で、コゲ茶色の模様(もよう)が入るものもいます。スジエビのハサミ足は細く、他の足と同じくらいの太さと長さです。 なるほどコラム 九州には、もともとザリガニの仲間は生息していませんでした。日本の在来(ざいらい)のザリガニは、北海道と東北地方に生息するニホンザリガニのみで、九州で見られるザリガニはすべて外来種のアメリカザリガニです。ウシガエルのエサとして日本に持ち込まれたものが逃(に)げ出して、全国各地に広がりました。在来の動植物へ影響を及ぼすだけでなく、水中の土に穴(あな)を掘(ほ)って暮(く)らすため、水田の畦(あぜ)に穴が開いて水が漏(も)れてしまうなどの被害(ひがい)も生じています。 アメリカザリガニ 似ている種類との見分け方 もどる