評価分科会名: 維管束植物分科会
1. 判定対象種情報
| 門名 | 被子植物門 | 科名 | ミズアオイ科 |
|---|---|---|---|
| Phylum | Angiospermae | Family | Pontederiaceae |
| 和名 | ミズアオイ | ||
| 学名 | Monochoria korsakowii | ||
2. カテゴリー判定: 準絶滅危惧（NT） 判定基準: ②
分布域の一部において、水質汚濁による生育条件の悪化が指摘されている。
3. 掲載種の情報
基礎情報
茎は横にはう根茎となり、斜上して葉が束生する。葉身は心形、長さ5–20 cm、全縁で光沢がある。葉柄は長さ10–50 cm、花茎の下側につく葉柄は短い。花茎は葉よりも高く、長さ30–70 cm、上方に10–20個以上の花が総状につく。花は一日花、花序内に数花ずつ咲き、花被片は青紫色で楕円形、長さ15–20 mm。朔果は卵状長楕円球形、先につの状の花柱が残り長さ約10 mm、熟すと花茎が下垂する。種子は楕円球形、長さ1–1.5 mm、縦に10本前後の稜がある。抽水性の1年草。花期は8–10月。湖沼や水田、水路などに生える。北海道～九州、東アジア。
特記事項
特になし
旧レッドリストカテゴリーと掲載名
| 第4次 2020 | ミズアオイ | Monochoria korsakowii | NT |
| 第4次 2019 | ミズアオイ | Monochoria korsakowii | NT |
| 第4次 2018 | ミズアオイ | Monochoria korsakowii | NT |
| 第4次 2017 | ミズアオイ | Monochoria korsakowii | NT |
| 第4次 2015 | ミズアオイ | Monochoria korsakowii | NT |
| 第4次 | ミズアオイ | Monochoria korsakowii | NT |
| 第3次 | ミズアオイ | Monochoria korsakowii | NT |
| 第2次 | ミズアオイ | Monochoria korsakowii | VU |
| 第1次 | ― | ― | ― |
都道府県レッドリストデータブック掲載状況（令和４年度末時点）
北海道[絶滅危急種(Vu)] 青森県[要調査野生生物(Dランク)] 岩手県[Aランク] 宮城県[準絶滅危惧(NT)] 秋田県[VU] 山形県[絶滅危惧ＩＢ類（ＥＮ）] 福島県[絶滅危惧Ⅱ類(VU)] 茨城県[準絶滅危惧] 栃木県[絶滅危惧Ⅰ類(Aランク)] 群馬県[絶滅危惧ⅠA類(CR)] 埼玉県[絶滅危惧ⅠA類(CR)] 千葉県[要保護生物(C)] 東京都(本土部)[区部：絶滅(EX) 本土部：絶滅(EX)] 東京都(北多摩)[絶滅(EX)] 東京都(南多摩)[絶滅(EX)] 神奈川県[絶滅(EX)] 新潟県[絶滅危惧Ⅱ類(VU)] 富山県[準絶滅危惧] 石川県[絶滅危惧Ⅰ類(EN)] 福井県[県域絶滅危惧Ⅰ類] 山梨県[情報不足(DD)] 長野県[絶滅危惧IA類(CR)] 岐阜県[絶滅危惧Ⅰ類] 静岡県[絶滅危惧Ⅱ類(VU)] 愛知県[絶滅危惧ⅠA類(CR)] 三重県[絶滅危惧IA類(CR)] 滋賀県[絶滅危惧種] 京都府[絶滅寸前種] 大阪府[CR+EN] 兵庫県[Aランク] 奈良県[絶滅種] 和歌山県[絶滅(EX)] 鳥取県[絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)] 島根県[絶滅危惧Ⅱ類(VU)] 岡山県[絶滅危惧Ⅰ類] 山口県[絶滅危惧ⅠA類(CR)] 徳島県[絶滅危惧IB類] 香川県[絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)] 高知県[絶滅(EX)] 福岡県[絶滅危惧ⅠA類] 佐賀県[絶滅危惧Ⅰ類種] 熊本県[絶滅危惧ⅠA類(CR)] 大分県[情報不足(DD)] 宮崎県[絶滅(EX-r)]
保護に係る法令指定状況（令和４年度末時点）
指定なし
4. 参考⽂献
大橋広好・門田祐一・邑田仁・米倉浩司・木原浩（編），2015．改訂新版日本の野生植物1．391pp., 272pls. 平凡社，東京．
5. アセスメントサマリー（Assessment summary）
Monochoria korsakowii has been assessed for threatened wildlife of Japan Red List 5th edition. Monochoria korsakowii is listed as NT under criteria ②.
The species that is considered to be under increasing pressure for survival, as indicated by habitat status trends, specifically with the following notable tendencies in parts of its distribution that are likely to continue. ②Habitat conditions are deteriorating.
| Threat types | No Data |
|---|
| 執筆者: | 日本植物分類学会 |
| Author: | Japanese Society for Plant Systematics |
公開年月：2025年3月