評価分科会名: 維管束植物分科会
1. 判定対象種情報
| 門名 | 被子植物門 | 科名 | ヒメハギ科 |
|---|---|---|---|
| Phylum | Angiospermae | Family | Polygalaceae |
| 和名 | ヒナノキンチャク | ||
| 学名 | Polygala tatarinowii | ||
2. カテゴリー判定: 準絶滅危惧（NT） 判定基準: 基準E
100年間の絶滅確率が0.1％以上10％未満。
3. 掲載種の情報
基礎情報
高さ7–15 cm。全草ほとんど無毛。葉は卵円形〜楕円形、長さ1–3 cm、縁に鋸歯はないが毛がある。総状花序で、花は淡紅紫色で密生する。蒴果に幅0.2–0.5 mmの翼がある。1年草で、原野や山麓に生育する。国内では本州（太平洋側岩手県以南、日本海側山形県以南）、四国、九州に、国外では朝鮮半島、台湾、中国、フィリピン、東南アジア、ミャンマー、ブータン、インドに分布する。
特記事項
特になし
旧レッドリストカテゴリーと掲載名
| 第4次 2020 | ヒナノキンチャク | Polygala tatarinowii | EN |
| 第4次 2019 | ヒナノキンチャク | Polygala tatarinowii | EN |
| 第4次 2018 | ヒナノキンチャク | Polygala tatarinowii | EN |
| 第4次 2017 | ヒナノキンチャク | Polygala tatarinowii | EN |
| 第4次 2015 | ヒナノキンチャク | Polygala tatarinowii | EN |
| 第4次 | ヒナノキンチャク | Polygala tatarinowii | EN |
| 第3次 | ヒナノキンチャク | Polygala tatarinowii | EN |
| 第2次 | ― | ― | ― |
| 第1次 | ― | ― | ― |
都道府県レッドリストデータブック掲載状況（令和４年度末時点）
岩手県[Aランク] 福島県[絶滅危惧ⅠA類(CR)] 茨城県[絶滅危惧ⅠA類] 栃木県[絶滅] 群馬県[絶滅(EX)] 埼玉県[絶滅危惧ⅠA類(CR)] 千葉県[最重要保護生物(A)] 東京都(本土部)[本土部：絶滅危惧ⅠB類(EN)] 東京都(西多摩)[絶滅危惧ⅠB類(EN)] 神奈川県[絶滅危惧ⅠA類(CR)] 石川県[絶滅危惧Ⅰ類(CR)] 山梨県[絶滅危惧ⅠA類(CR)] 長野県[絶滅危惧IA類(CR)] 岐阜県[絶滅危惧Ⅰ類] 静岡県[絶滅危惧ⅠＢ類(EN)] 三重県[絶滅(EX)] 滋賀県[絶滅危惧種] 岡山県[絶滅危惧Ⅰ類] 広島県[絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)] 山口県[絶滅危惧ⅠB類(EN)] 徳島県[絶滅危惧IA類] 愛媛県[絶滅危惧ⅠB類(EN)] 高知県[絶滅危惧Ⅱ類(VU)] 福岡県[絶滅危惧ⅠA類] 宮崎県[絶滅危惧ⅠA類(CR-r)] 鹿児島県[情報不足]
保護に係る法令指定状況（令和４年度末時点）
指定なし
4. 参考⽂献
大橋広好・門田祐一・邑田仁・米倉浩司・木原浩（編），2016．改訂新版日本の野生植物2．381pp., 256pls. 平凡社，東京．
5. アセスメントサマリー（Assessment summary）
Polygala tatarinowii has been assessed for threatened wildlife of Japan Red List 5th edition. Polygala tatarinowii is listed as NT under criteria E.
E. Quantitative analysis showing the probability of extinction in the wild is at least 0.1% but less than 10% within 100 years.
| Threat types | Natural succession, Deer feeding damage, Human trampling |
|---|
| 執筆者: | 日本植物分類学会 |
| Author: | Japanese Society for Plant Systematics |
公開年月：2025年3月