評価分科会名: 維管束植物分科会
1. 判定対象種情報 日本固有
| 門名 | 被子植物門 | 科名 | ユリ科 |
|---|---|---|---|
| Phylum | Angiospermae | Family | Liliaceae |
| 和名 | ヒメサユリ | ||
| 学名 | Lilium rubellum | ||
2. カテゴリー判定: 準絶滅危惧（NT） 判定基準: ③
分布域の一部において、過度の採取圧による圧迫が指摘されている。
3. 掲載種の情報
基礎情報
鱗茎は小さい卵形で径2–3 cm、苦味はない。茎は高さ30–80 cm。葉は広披針形で長さ5–10 cm、短い柄がある。花は茎頂に数個つき、横向きに開く。花被片は淡紅色で香りがあり、倒卵状皮針形で長さ5–7 cm、漏斗形に集まり、先はわずかに反る。花粉は黄色。多年草。花期は6–8月。丘陵や山地から高山の草地に生える。宮城県・山形県・福島県・新潟県に分布。
特記事項
特になし
旧レッドリストカテゴリーと掲載名
| 第4次 2020 | ヒメサユリ | Lilium rubellum | NT |
| 第4次 2019 | ヒメサユリ | Lilium rubellum | NT |
| 第4次 2018 | ヒメサユリ | Lilium rubellum | NT |
| 第4次 2017 | ヒメサユリ | Lilium rubellum | NT |
| 第4次 2015 | ヒメサユリ | Lilium rubellum | NT |
| 第4次 | ヒメサユリ | Lilium rubellum | NT |
| 第3次 | ヒメサユリ | Lilium rubellum | NT |
| 第2次 | ヒメサユリ | Lilium rubellum | EN |
| 第1次 | ― | ― | ― |
都道府県レッドリストデータブック掲載状況（令和４年度末時点）
宮城県[絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)] 山形県[絶滅危惧Ⅱ類（ＶＵ）] 福島県[準絶滅危惧(NT)] 新潟県[絶滅危惧Ⅱ類(VU)] 富山県[情報不足]
保護に係る法令指定状況（令和４年度末時点）
指定なし
4. 参考⽂献
大橋広好・門田祐一・邑田仁・米倉浩司・木原浩（編），2015．改訂新版日本の野生植物1．391pp., 272pls. 平凡社，東京． 富山県生活環境文化部自然保護課，2012．富山県の絶滅のおそれのある野生生物―レッドデータブックとやま2012―．富山県生活環境文化部自然保護課，451pp． 新潟県環境生活部環境企画課，2001．レッドデータブックにいがた．新潟県環境生活部環境企画課，467pp． 福島県生活環境部環境生活課，2002．レッドデータブックふくしま: 福島県の絶滅のおそれのある野生生物 植物・昆虫類・鳥類．福島県生活環境部環境生活課，417pp． 宮城県環境生活部自然保護課，2016．宮城県の絶滅のおそれのある野生動植物 RED DATA BOOK MIYAGI．https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/sizenhogo/red-book2016.html（2024年9月3日閲覧）．
5. アセスメントサマリー（Assessment summary）
Lilium rubellum has been assessed for threatened wildlife of Japan Red List 5th edition. Lilium rubellum is listed as NT under criteria ③.
The species that is considered to be under increasing pressure for survival, as indicated by habitat status trends, specifically with the following notable tendencies in parts of its distribution that are likely to continue. ③There is significant pressure from over-harvesting.
| Threat types | No Data |
|---|
| 執筆者: | 日本植物分類学会 |
| Author: | Japanese Society for Plant Systematics |
公開年月：2025年3月