いきものログ

はじめに―レッドデータブック・レッドリストの概要

レッドデータブック/リストの情報を掲載。


はじめに

 このページでは、レッドデータブック(RDB)及びレッドリスト(RL)に掲載された動植物を分かりやすく紹介しています。ここに紹介した動植物は、今、日本のなかで生息地を失ったり、数が少なくなったりして、絶滅の危機にさらされているものです。
 このページをご覧になって、どこに暮らす、どんな生きものが絶滅の危機にあるのかを知っていただければと思います。そしてこれらの動植物が、これ以上危険な状態にならないようにするにはどうしたらいいか、考えてみてください。

ナゼ絶滅するの?

 地球上にはさまざまな種類の野生生物が生息、生育しています。その数を正確につかむことはできませんが、500万とも5,000万とも言われています。これらの生物は、地球上に生命が誕生して以来のおよそ40億年という永い進化の歴史のなかで生まれてきたものです。また、その進化の過程では、絶滅して地球上から姿を消してしまった生物ももちろんいます。恐竜は、もっとも分かりやすい、よく知られた例でしょう。このように、絶滅することも自然のプロセスなのです。
 しかし、今日の絶滅は、こうした自然のプロセスとはまったく異なるものです。さまざまな人間活動の影響で、かつてない速さと規模で絶滅が進んでいます。森林伐採や埋め立てなどの開発による生息地の破壊や消滅、農薬などによる環境汚染、毛皮や牙、羽毛、そしてペットや鑑賞などを目的とした乱獲、元々いなかった生物を持ち込んだことによる圧迫、さらに里山などでは、そこで暮らす人々の生活スタイルが変わってしまったために姿を消した生きものも数多くいます。
 こうした原因が単独で、あるいはさまざまに重なり合って、今、多くの野生生物が絶滅の危機にさらされているのです。


ナゼ守るの?

平成14年度よりレッドリストの2回目の見直し作業に着手し、生息状況や生息環境の変化等最新の知見に基づいて検討を行いました。
平成18年12月には、鳥類、爬虫類、両生類及びその他無脊椎動物の4分類群の新たなレッドリストを取りまとめて公表、また、平成19年8月には、残りの哺乳類、汽水・淡水魚類、昆虫類、貝類、植物Ⅰ及び植物Ⅱの6分類群について、新たなレッドリストを公表しました。


レッドデータブック・レッドリストとは

 野生生物の保全のためには、絶滅のおそれのある種を的確に把握し、一般への理解を広める必要があることから、環境省では、レッドリスト(日本の絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)を作成・公表するとともに、これを基にしたレッドデータブック(日本の絶滅のおそれのある野生生物の種についてそれらの生息状況等を取りまとめたもの)を刊行しています。

Red Data Book 2014 哺乳類 Red Data Book 2014 植物
レッドデータブック(2000年~2006年刊行)

 レッドリスト及びレッドデータブックは専門家による科学的・客観的な評価をとりまとめた基礎的資料であり、捕獲規制等の直接的な法的効果を伴うものではありませんが、社会への警鐘として広く社会に情報を提供することにより、様々な場面で多様な活用が図られるものです。
※レッドリスト及びレッドデータブックにおいては、「絶滅のおそれのある種」は「掲載」または「選定」されるものであり、法的規制を伴うような「指定」という言葉は使いません。

動物では、①哺乳類 ②鳥類 ③爬虫類 ④両生類 ⑤汽水・淡水魚類 ⑥昆虫類 ⑦貝類 ⑧その他無脊椎動物(クモ形類、甲殻類等)の分類群ごとに、植物では、⑨植物Ⅰ(維管束植物)及び ⑩植物Ⅱ(維管束植物以外:蘚苔類、藻類、地衣類、菌類)の分類群ごとに、計10分類群について作成しています。

レッドデータブックは環境省以外に、都道府県やNGO、学会等の団体でも作成されています。
野生生物の生息状況は常に変化しているため、レッドリスト・レッドデータブックにおける評価は、定期的に見直すことが不可欠で


世界のレッドデータブック

 レッドデータブックとは絶滅のおそれのある野生生物の情報をとりまとめた本のことです。
国際自然保護連合(IUCN)という団体が、1966年に初めて発行しました。IUCNは、世界的な規模で絶滅のおそれのある野生生物を選定し、その生息状況を解説した書籍を発行しています。そのタイトルがレッドデータブック(RED DATA BOOK)です。レッドという言葉は、例えばレッドカードやレッドゾーンなどのように、危険な、危機的なというイメージを連想させると思います。レッドデータブックも同様で、「危機的な状況にある生きものの本」というように理解すればいいでしょう。IUCNから発行された初期のレッドデータブックはルーズリーフ形式のもので、もっとも危機的なランク(Endangered)に選ばれた生物の解説は、赤い用紙に印刷されていました。
IUCNからは順次改訂版が発行されていて、また、いくつかの国からはその国のレッドデータブックも発行されています。

The IUCN Red List of Threatened Species (英文)
Thttp://www.redlist.org/

IUCNレッドリストのページ(IUCN日本委員会) (日本語で上記ページの説明があります。)
http://www.iucn.jp/protection/species/redlist.html


レッドリストとレッドデータブックの違いについて

 レッドリスト:日本に生息又は生育する野生生物について、専門家で構成される検討会が、生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を科学的・客観的に評価し、その結果をリストにまとめたものです。おおむね5年ごとに公表を行っています。現在、最新のレッドリストは平成24年・25年に公表した第4次レッドリストです。
 レッドデータブック:レッドリストに掲載された種について、それらの生息状況や存続を脅かしている原因等を解説した書籍です。おおむね10年ごとに刊行しています。現在のレッドデータブックは平成26年~27年に刊行(第4次レッドリストに対応)したものです。


カテゴリー(ランク)の概要

 レッドリスト:日本に生息又は生育する野生生物について、専門家で構成される検討会が、生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を科学的・客観的に評価し、その結果をリストにまとめたものです。おおむね5年ごとに公表を行っています。現在、最新のレッドリストは平成24年・25年に公表した第4次レッドリストです。  レッドデータブック:レッドリストに掲載された種について、それらの生息状況や存続を脅かしている原因等を解説した書籍です。おおむね10年ごとに刊行しています。現在のレッドデータブックは平成26年~27年に刊行(第4次レッドリストに対応)したものです。


絶滅(EX)我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
野生絶滅(EW)飼育・栽培下あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ存続している種
絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)絶滅の危機に瀕している種
-絶滅危惧ⅠA類(CR)ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
-絶滅危惧ⅠB類(EN)ⅠA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
絶滅危惧Ⅱ類(VU)絶滅の危険が増大している種
準絶滅危惧(NT)現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」?に移行する可能性のある種
情報不足(DD)評価するだけの情報が不足している種
絶滅のおそれのある地域個体群(LP)地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの