レッドデータブック・レッドリスト
レッドデータブック・レッドリスト
レッドリストとレッドデータブックは、概ね10年ごとに改訂しています。全面改訂版として最後に作成されたものは平成24(2012)年から平成25(2013)年に公表された第4次レッドリストです。現在出版されている最新のレッドデータブックであるレッドデータブック2014は、第4次レッドリストの解説として作成されたものです。
第4次レッドリストは平成27(2015)年より必要な箇所を随時見直しています。最新のレッドリストは令和2(2020)年に公表されたレッドリスト2020です。
ここでは、過去に発行されたレッドリスト及びレッドデータブックの内容を掲載しています。
レッドリスト2020について(令和2年)
第4次レッドリストの5回目の改訂版です。75種のカテゴリーを見直したところ、絶滅危惧種が39種増加し、合計3,716種となりました。平成29(2017)年度に公表された海洋生物レッドリストに掲載された種数とあわせると、環境省が絶滅危惧種と評価した種は3,772種となりました。また、レッドデータブックに代わる解説資料として、上記75種について、随時見直しの評価理由や生息状況等を解説した「環境省レッドリスト2020補遺資料」が公表されました。
レッドリスト2019について(平成31年)
第4次レッドリストの第4回目の改訂版です。2種(トキ、トキウモウダニ)についてカテゴリーを見直したところ、絶滅危惧種は1種増加し、合計3,676種となりました。また、レッドデータブックに代わる解説資料として、上記2種について随時見直しの評価理由や生息状況等を解説した「環境省レッドリスト2019補遺資料」が公表されました。
レッドリスト2018について(平成30年)
第4次レッドリストの第3回目の改訂版です。67種についてカテゴリーを見直したところ、絶滅危惧種は41種増加(44種追加、3種削除)し、合計3,675種となり、平成29(2017)年度に公表された海洋生物レッドリストに掲載された種数とあわせると、環境省が絶滅危惧種と評価する種は3,732種となりました。また、レッドデータブックに代わる解説資料として、上記67種について随時見直しの評価理由や生息状況等を解説した「環境省レッドリスト2018補遺資料」が公表されました。
海洋生物レッドリストについて(平成29(2017)年)
平成24(2012)年度より海洋生物レッドリスト作成の作業を進めてきました。本レッドリストは、魚類、サンゴ類、甲殻類、軟体動物(頭足類)、その他無脊椎動物の5分類群のうちこれまで評価を行っていなかった種について、新たにレッドリストを取りまとめ、公表したものです。絶滅危惧種として海洋生物レッドリストに掲載された種数は56種となります。
海洋生物レッドリストにおいては、水産庁が資源評価を実施している種や小型鯨類など合計94種を、水産庁が評価しました。
報道発表資料(平成29(2017)年3月21日) | |||
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分類群 | レッドリスト | ||
魚類 | csv形式でダウンロード [CSV 12 KB] | ||
サンゴ類 | csv形式でダウンロード [CSV 1 KB] | ||
甲殻類 | csv形式でダウンロード [CSV 11 KB] | ||
軟体動物(頭足類) | csv形式でダウンロード [CSV 221 KB] | ||
その他無脊椎動物 | csv形式でダウンロード [CSV 3 KB] | ||
(参考)水産庁の評価結果 連絡先:水産庁増殖推進部漁場資源課生態系保全室(03-3502-8111) |
レッドリスト2017について(平成29年)
第4次レッドリストの2回目の改訂版です。13分類群の60種についてカテゴリーを見直したところ、絶滅危惧種は38種増加し、合計3,634種となりました。また、平成29(2017)年10月には、レッドリスト2017において新規に掲載された種(亜種、変種等を含む。)及びカテゴリーが変更された種(合計60種)を対象に、レッドデータブックに代わる解説資料として、それらの評価理由や生息状況等を解説した「環境省レッドリスト2017補遺資料」が公表されました。
レッドリスト2015について(平成27年)
第4次レッドリストについて、哺乳類の一部の種及び絶滅のおそれのある地域個体群(ゼニガタアザラシ、カモシカの地域個体群)についてカテゴリー(ランク)を見直したものです。第4次レッドリストについては、平成27(2015)年度から、生息状況の悪化等によりカテゴリーの再検討が必要な種については、時期を定めず必要に応じて個別に見直しを行うこととしました。
報道発表資料(平成27(2015)年9月15日) | ||
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分類群 | レッドリスト | |
哺乳類 | csv形式でダウンロード [CSV 6 KB] | |
鳥類 | csv形式でダウンロード [CSV 10 KB] | |
爬虫類 | csv形式でダウンロード [CSV 4 KB] | |
両生類 | csv形式でダウンロード [CSV 3 KB] | |
汽水・淡水魚類 | csv形式でダウンロード [CSV 19 KB] | |
昆虫類 | csv形式でダウンロード [CSV 63 KB] | |
貝類 | csv形式でダウンロード [CSV 74 KB] | |
その他無脊椎動物 | csv形式でダウンロード [CSV 14 KB] | |
植物Ⅰ(維管束植物) | csv形式でダウンロード [CSV 172 KB] | |
植物Ⅱ | 藻類 | csv形式でダウンロード [CSV 18 KB] |
蘚苔類 | csv形式でダウンロード [CSV 30 KB] | |
地衣類 | csv形式でダウンロード [CSV 14 KB] | |
菌類 | csv形式でダウンロード [CSV 16 KB] |
第4次レッドリスト及び改訂版レッドデータブックについて(平成24(2012)年~27(2015)年)
平成20(2008)年度よりレッドリストの3回目の見直し作業に着手しました。平成24(2012)年8月に、9分類群について新たなレッドリスト(第4次レッドリスト)を取りまとめ公表し、平成25(2013)年2月に、残る汽水・淡水魚類について取りまとめ作業が完了したため、公表しました。
絶滅のおそれのある種(絶滅危惧I類(IA類(CR)、IB類(EN))及び絶滅危惧Ⅱ類(VU)に選定された種)の総数は、第3次リスト(平成18(2006)年~19(2007)年公表)では3,155種でしたが、新リストでは3,597種となり、442種増加しました。貝類における評価対象の拡大といった事情はありますが、我が国の野生生物が置かれている状況は依然として厳しいことが明らかになりました。なお、昆虫類については今回から、絶滅危惧Ⅰ類をさらにⅠA類(CR)とⅠB類(EN)に区分して評価を行いました。
環境省としては、新たなレッドリストの周知に努めるとともに、必要な保護対策について今後検討する考えです。また、平成27(2015)年3月までにレッドリスト掲載種について解説したレッドデータブックを全て刊行しました。
絶滅危惧種(植物I 維管束植物)分布情報
このデータは、植物I(維管束植物)のレッドデータブック刊行(平成12(2000)年)およびレッドリストの選定(平成19(2007)年)にあたり、関係者から収集した分布情報のうち、乱獲のリスク等の観点から公開に問題の無い種に限定して分布情報を公開するものです。
収集時期 | 分布データ |
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平成12(2000)年レッドデータブック刊行時 | 分布情報公開ページへ |
平成19(2007)年レッドリスト選定時 | 分布情報公開ページへ |
第3次レッドリストについて(平成18(2006)年・19(2007)年)
平成14(2002)年度からレッドリストの2回目の見直し作業に着手し、生息状況や生息環境の変化等最新の知見に基づいて検討を行いました。
平成18(2006)年12月に鳥類、爬虫類、両生類及びその他無脊椎動物の4分類群、平成19(2007)年8月に残りの哺乳類、汽水・淡水魚類、昆虫類、貝類、植物I(維管束植物)及び植物II(維管束植物以外)の6分類群のレッドリストを公表しました(動物については3回目、植物については2回目の公表)。
第2次レッドリスト及び改訂版レッドデータブックについて(平成9(1997)年~12(2000)年)
平成7(1995)年度より、国際自然保護連合(IUCN)で採択された新しいカテゴリー(ランク)の考え方を踏まえて、レッドデータブックの見直し作業を開始しました。この見直し作業は、まず分類群ごとにレッドリストを作成・公表し、これを基にレッドデータブックを編纂するという2段階に分けて行いました。動物については初版レッドデータブックの見直し、植物については環境省版として新たなレッドデータブックの作成に着手し、動物では①哺乳類、②鳥類、③爬虫類、④両生類、⑤汽水・淡水魚類、⑥昆虫類、⑦貝類、⑧その他無脊椎動物(クモ形類、甲殻類等)、植物では植物I(維管束植物)及び⑩植物II(維管束植物以外:蘚苔類、藻類、地衣類、菌類)の10分類群ごとに、平成9(1997)年度~平成12(2000)年度にかけてレッドリストを公表しました(動物については2回目、植物については環境庁(当時)として初めての公表)。
また、このレッドリストを元に、分類群ごとのレッドデータブックを平成12(2000)年度から平成18(2006)年にかけて刊行しました。
初版レッドデータブックについて(平成3(1991)年)
昭和61(1986)年度から4カ年をかけて環境庁(当時)では「緊急に保護を要する動植物の選定調査」を行いました。この調査の成果を元に、平成3(1991)年に環境庁(当時)版レッドデータブック「日本の絶滅のおそれのある野生生物―レッドデータブック―脊椎動物編」及び「日本の絶滅のおそれのある野生生物―レッドデータブック―無脊椎動物編」を刊行しました。環境省版のレッドリストとしては、これらレッドデータブックに掲載されたものが最初のものです。
脊椎動物編は、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、汽水・淡水産魚類を対象としています。また無脊椎動物編は昆虫類、陸・淡水産貝類、汽水・淡水産十脚甲殻類、その他の無脊椎動物を対象としています。
「緊急に保護を要する動植物の選定調査」のもう一つの成果として、レッドデータブックの対象となった分類群に属する日本産の動物全種について、目録や分布等の基礎資料が取りまとめられました。これについては、「日本産野生生物目録-本邦産野生動植物の種の現状-」(脊椎動物編及び無脊椎動物編I~IIIの4冊)として平成5(1993)年~平成10(1998)年に刊行しました。脊椎動物編は、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、汽水・淡水産魚類を対象としています。また無脊椎動物編Iは昆虫類以外の節足動物門、IIは昆虫類、IIIはその他の無脊椎動物を対象としています。
植物を対象とした我が国のレッドリストは、日本植物分類学会(我が国における保護上重要な植物種及び群落に関する研究委員会 種分科会)が中心となり編集され、財団法人日本自然保護協会(当時)と財団法人世界自然保護基金日本委員会(当時)により平成元(1989)年11月に発行された、維管束植物を対象としたレッドデータブックである「我が国における保護上重要な植物種の現状」が最初のものです。
書籍名 | レッドリスト(レッドデータブックから抜粋) |
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脊椎動物編 | csv形式でダウンロード [CSV 22 KB] ※「日本の絶滅のおそれのある野生生物―レッドデータブック―脊椎動物編」第3刷に対応 |
無脊椎動物編 | csv形式でダウンロード [CSV 36 KB] ※「日本の絶滅のおそれのある野生生物―レッドデータブック―無脊椎動物編」第3刷に対応 |
書籍名 | 目録 |
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日本産野生生物目録-脊椎動物編 | zip形式でダウンロード [zip 28 KB] |