いきものログ

アマミノクロウサギ

脊椎動物門   哺乳綱   兎目   ウサギ科
アマミノクロウサギ Pentalagus furnessi
分布
鹿児島県(奄美大島・徳之島)
ランク
絶滅危惧IB類(EN)
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 アマミノクロウサギは奄美大島と徳之島だけに分布しており、ウサギの中でも原始的なムカシウサギのなかまとされます。1921年には特別天然記念物に指定されました。
 大きさは40~50cm、非常に短い尻尾があります。眼と耳が小さく、足は短いですが、爪は1.5cmと強大で穴を掘るのに適した体をしています。体毛は厚く、背中は暗褐色、お腹は赤みがあります。
 おもに夜行性で、岩穴や木のうろの巣穴からでて行動を開始します。シイの実、ワラビの若芽や草などをおもな食べものとしています。一般に1産1仔で、年2回の出産期があるといわれています。育児には成獣の巣穴とは別に土穴(繁殖穴)が掘られ、この中でかなり長い間、育てられます。母親は毎晩、授乳に繁殖穴に通い、その穴の口には苔や土でたくみにカモフラージュした蓋がされ、中央に小さい空気穴があけられています。
 2003年には個体数は奄美大島においては2,000~4,800頭、徳之島においては200頭前後と推定されていますが、奄美大島では1970年代と比べると分布域の縮小が見られ、徳之島では孤立した2地域に生息するに過ぎません。また、野犬や野生化したイエネコ、マングースなどにより、アマミノクロウサギが捕食される事態が起きています。また、車にひき殺される例もたびたび見受けられます。これらはすべて人為的な影響によるもので、本種の存続にとって脅威となっており、環境省では保護増殖事業として生息状況のモニタリング調査や交通事故防止対策等を実施しています。

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