いきものログ

アホウドリ

脊椎動物門   鳥綱   ミズナギドリ目   アホウドリ科
アホウドリ Phoebastria albatrus
分布
東京都(伊豆諸島鳥島・小笠原諸島聟島)・沖縄県(尖閣諸島南小島)(繁殖)
北太平洋
ランク
絶滅危惧II類(VU)
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 アホウドリは北半球最大の海鳥で、海面近くを時速60~70kmでグライダーのように飛ぶ雄大な姿から、船乗りの間では「沖の大夫(おきのたゆう)」と呼ばれていました。しかし、その大きな翼は地上生活には不向きで、飛翔するにも風に向かい助走をするか、斜面を駆け下らなければならず、斜面の下から追い立てられれば彼らは逃げ場を失います。これを知った人間達はいとも簡単にこの鳥を捕まえ、そしてアホウドリと呼びました。つい100年前までは北太平洋の亜熱帯以北のほぼ全海域に分布していて、風がいつも吹きつけるような孤島に無数といえるほど密集して繁殖していました。
 体は約1m、翼を広げた長さは約2.5mと巨大で、体重も7kg前後になります。体色は全体に白色で、翼と尾の先が黒色で、頭から首にかけて山吹色に染まります。
 本種は19世紀後半から羽毛採集のために乱獲され、鳥島だけでも一年間に20万羽が犠牲になり、以後15年間で推定約500万羽の羽毛がむしり取られました。乱獲は他の生息地にも波及し、乱獲に次ぐ乱獲でその数は急激に減りました。一時絶滅が報じられましたが、1951年に鳥島で、1971年には尖閣諸島でも生存が再確認されました。1981年以降、鳥島で営巣環境改善による保護増殖計画が進められ、これが成功を収め、産卵数と巣立ちのヒナ数は増加し、2013年には、推定総個体数が3,500羽程度に回復しています。
 また、伊豆諸島と尖閣諸島の個体群には形態的・遺伝的・生態的な違いがあり、両者は別種であるということが最新の研究で提唱されました(2020年11月発表)。尖閣諸島のものは「センカクアホウドリ」という和名が提案されています。

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