いきものログ

グンバイトンボ

節足動物門   昆虫綱   トンボ目   モノサシトンボ科
グンバイトンボ Platycnemis foliacea sakakii
分布
本州(宮城県以西)・四国・九州
ランク
準絶滅危惧(NT)
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 グンバイトンボは大きさ約30mmで、翅を広げても約40mmとトンボの中では小型です。体形も細く、イトトンボに近いモノサシトンボの仲間です。しかし、オスの中・後脚の頸節(けいせつ)は、白色で軍配(ぐんばい)状に広がる特異な形をしている特徴があります。体色は地色が黒色で、明るい青緑色~空色のしま模様が複雑に入ります。
 おもに丘陵地の湧き水がある緩やかな清流域に生息しています。幼虫(ヤゴ)はこのような流れのよどみで、水草などにつかまりながら、水生昆虫などを捕食して生活します。成虫は5~8月に見られ、未熟な個体は岸辺の草むらに移って、そこでユスリカなどの小型昆虫を捕食しながら生活します。成熟したオスは流れにもどり、なわばりを形成します。ほかのオスにであうと、白い軍配状の脚を大きく拡げてにらみあいます。メスにたいしても同じように脚を拡げて、自分をアピールします。メスをとらえるとただちに交尾行動を行い、つがいの状態で水面付近の水草に産卵します。
 グンバイトンボの産地は現在かなり局地的で、生息には清らかで流れのゆるやかな湧き水が必要です。水質汚染に弱く、水の流れが急になるとすぐに生息できなくなります。また、生息域になっている丘陵地は、近年急激に開発される傾向にあり、グンバイトンボの生存を脅かしています。

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