いきものログ

アッケシソウ

被子植物   双子葉類   離弁花類   アカザ科
アッケシソウ Salicornia europaea
分布
北海道・香川県
ランク
絶滅危惧II類(VU)
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 アッケシソウは日本では北海道、香川県に分布する1年草です。
 和名は北海道厚岸郡厚岸(あっけし)町の牡蠣島で発見されたことにちなみます。牡蠣島がある厚岸湖は、北海道道東地方の太平洋岸の厚岸湾に連なる汽水湖(海水と淡水が入り混じる湖)です。水底は全体に浅く、湖中にはサンゴ礁に似た扁平な小島が散在しています。この小島が牡蠣島と呼ばれ、干潮時には60以上の島が見られます。牡蠣島はカキの貝殻層からなり、その上にスガモなどの海草が堆積・分解して腐植土化したもので形成されています。特殊な発達状態を示す牡蠣島には、アッケシソウを中心とする塩生植物群落が多く、特色のある景観をつくりだしています。
 アッケシソウは海水の入り込む海岸の草地に生える植物で、世界的には北半球のほとんど全域に見られます。茎は多くの枝に別れ、高さ5~35cmになります。枝は茎よりも短く、葉は肉質で、秋に緑から赤へと色づきます。その見た目からヤチサンゴ(谷地=湿地のこと)やクラブグラス(crab-grass 蟹の草)とも呼ばれています。日本での花期は8月から9月で、花は上部の節に3個つきます。かつて、本州の宮城県、四国の愛媛県や徳島県にも生育が確認されていましたが、海岸の開発が主な要因で減少し、絶滅してしまいました。
 主要な生育地である牡蠣島でも、波浪や流氷の影響を受けています。また、地盤沈下や津波により地形が変化し、そのためにアッケシソウの群落が衰退しています。

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