いきものログ

トサミズキ

被子植物   双子葉類   離弁花類   マンサク科
トサミズキ Corylopsis spicata
分布
高知県
ランク
準絶滅危惧(NT)
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 トサミズキは土佐(現在の高知県)の蛇紋岩地域の限られた環境に自生する、日本の固有種です。自生地では道路工事などによって、たいへん少なくなっています。
 高さ2~3mになる落葉低木で、3月の終わりから4月に黄色い花が葉に先立って咲きます。栽培しやすく、花の少ない早春にきれいな花をつけるために、古くから栽培品がつくられてきました。庭木や公園樹として身近に見られ、盆栽や生け花の材料としても広く使われています。近い仲間として、ヒュウガミズキやマンサクなどがあり、それらも栽培品として多く出まわっています。
 エビネやサギソウ、オキナグサ、サクラソウなど、環境省レッドリスト2020に載ってしまった種のなかにも、数多く園芸品種がつくられているものがあります。これらの園芸品種は、江戸時代からつづくものもあり、栽培され、改良が行われることで野生状態から採取し栽培するよりも病気になりにくく、育てやすくなっているものがたくさんあります。
 山野草を買うときは、そのものが「園芸品」なのか、「山から採取したもの」なのかを確認してから買うことが必要でしょう。山採りの植物を買うことで、知らないうちに植物の絶滅に手を貸している場合があります。万が一「山から採取したもの」を買ってしまった場合は責任をもって枯らさずに育てつづけることが大切です。

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