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オガサワラシジミ

節足動物門   昆虫綱   チョウ目   シジミチョウ科
オガサワラシジミ Celastrina ogasawaraensis
分布
東京都(小笠原諸島弟島・兄島・父島・母島・姉島)
ランク
絶滅危惧IA類(CR)
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 オガサワラシジミは小笠原諸島のみに特産するシジミチョウの仲間で、日本各地に分布するルリシジミと近縁とされています。
 翅を広げた大きさは12~15mmで、オスの方がメスよりもやや大きくなります。オスの翅の表面は暗青色で外縁部が黒く、メスの翅の表面は暗青色~黒色。裏面は灰白色で後ろ羽は青緑色を帯び、小さな黒い斑紋がまばらにあります。
 自然林の残されている山間部が主な生息地で、年に数回孵化し、冬期の個体数が少ないですが、年間を通じて見ることができます。通常、チョウ類の幼虫は、特定の植物の葉を食べることが多いのですが、オガサワラシジミの幼虫は、季節によってオオシバムラサキ、テリハコブガシ、コブガシなどを食べることが知られています。
 1970年代までは父島列島の父島、兄島、弟島および母島列島の母島、姉島で見られましたが、1980年代前半にはそれまで安定して発生が見られていた父島、母島でも目撃することが困難になってしまいました。個体数減少の原因は、父島に1960年代、母島には1980年代初頭に侵入した外来生物である樹上性トカゲのグリーンアノールによる捕食と考えられ、オガサワラシジミの生息数は壊滅的な状況に陥っています。本種は2018年以降野生個体が確認されておらず、2020年8月までに島外で飼育してきた全ての個体の死亡が確認されたことから、絶滅が懸念されています。

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